バイオ加工レザーで海洋プラスチック問題に挑む「シドニー・ブラウン」。(VOGUE JAPAN)

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長年のベジタリアン生活から完全に皮革を放棄することを決めたデザイナーのシドニー・ブラウンは、自分が履きたいと思うスタイリッシュなヴィーガンシューズがないことをきっかけに、2012年にシューズ&バッグブランド「シドニー・ブラウン(SYDNEY BROWN)」をスタートさせた。現在はロサンゼルスからNYに拠点を移し、リサイクル素材や天然素材のみを使用し、全てポルトガルの工場で手作業によって作られている。 シドニーは、海に大量に流入するプラスチックごみが引き起こしている汚染問題への取り組みとして、ブランド設立当初からリサイクル素材の開発に注力してきた。NGO団体と協力し、プラスチックごみの収集、選別、洗浄、粉砕、溶解、アップサイクルといった過程から、ポリエステルの糸を織り込んだオリジナルのヴィーガンレザーを作り、バッグの裏地やシューズのアッパーに使用。同ブランドのヴィーガンレザーは、本革同様に柔らかくて上質、それでいて有害な化学物質が含まれていないことを証明する「STANDARD 100 by OEKO-TEX(R)(エコテックス(R)スタンダード100)」に認定されている。抗菌性があり、洗濯が可能で、軽くて環境にも優しいといった多くの利点がある。

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(2020/07/08)