修学旅行「タイムリミット」は秋、コロナ収束せず行く先に苦悩 福井県の中学校(福井新聞ONLINE)

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 新型コロナウイルスの影響で、福井県内の学校の本年度の修学旅行が軒並み延期となっている。このうち中学は来春に高校入試を控えるため、今秋の実施が“タイムリミット”だ。例年、多くの学校が訪れる東京の感染が収まらないために行き先変更を余儀なくされ、行程の短縮を模索する学校も。実施時の感染状況が見通せない中、各校長は苦悩している。  県内の中学約30校の修学旅行を扱う東武トップツアーズ福井支店によると、例年は全ての学校が5、6月に2泊3日で東京方面に行っていた。ところが今年は、9~10月上旬の日程で、東京ディズニーランドに代わるテーマパークのある名古屋、大阪方面に変更する学校が9割近くを占めている。キャンセルした学校は今のところないという。  福井支店の担当者は「名古屋、大阪ならバスで行くことができる。食事はバイキングではなく、事前に小分けされているコース料理などの要望が多い」と話す。  県内のある中学は5月下旬に2泊3日で東京方面に行く予定だったが、都内の感染拡大を受け3月下旬に10月上旬への延期を決めた。行き先は一時、▽山梨県の河口湖と東京▽河口湖と長野県―などを検討したが断念。生徒が発熱したときに2、3時間で保護者が迎えに来ることができる地域の中から、ナガシマスパーランドを含む三重県方面で仮押さえした。行程も短縮し、1泊2日で調整している。  不特定多数の人との接触をできるだけ避けるため、移動は例年の電車からバスに変更する方針。7月中旬の進路説明会で説明する予定だが、感染状況によっては土壇場で県内への変更もあり得るとする。  この学校の校長は「今年の中学3年生は、約3カ月の休校に加え県中体連の大会もなく、ないない尽くし」と指摘。「保護者の理解と安全安心を確保した上で、修学旅行は行かせてやりたい。『みんなで宿泊した』という経験が大事。中止するつもりはない」と強い思いを語った。  10月上旬を予定する別の中学は、7月中旬の進路説明会で保護者にアンケートを配布することにしている。▽富士山周辺に2泊3日▽関西に1泊2日▽県内で1泊2日―など複数の案を提示する。結果を踏まえ、PTAなどと相談し7月中に決定するという。  3年生全員で行かせてやりたいと話す校長は「行くと決めても正直、3カ月先の状況は読めない。土壇場で中止の判断をせざるを得ないこともある」と頭を抱える

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(2020/07/08)