河井前法相夫妻を起訴、なぜ買収された議員らは「おとがめなし」なのか(ダイヤモンド・オンライン)
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今回、検察側が被買収側を立件しなかった理由の1つとして、公判で証人として出廷した際「票の取りまとめの依頼で、買収だと思った」と証言してもらう“司法取引”のようなものもあったと見られている。
● 相次いだ首長の辞任ドミノ
事件を巡っては、夫妻の逮捕前に安芸太田町長が早々と現金の受け取りを認め、進退について表明した。
4月7日、現金20万円を受け取っていたとして「道義的責任を取る」と町議会議長に辞表を提出し、議会で承認された。
夫妻の逮捕後は、それまで報道各社の取材に現金の授受を否定していた政治家が次々に授受を認め始めた。
6月30日には、150万円を受け取っていた三原市長が辞職した。それまでは取材に「身に覚えがない」と突っぱねていたが、25日に記者会見で昨年3月に50万円、同6月に100万円を受け取ったと述べた。
うその説明をしていたことに対しては「(克行被告との)約束で2人の約束を守ろうとした。しかし、市民にいつまでも(うそを)言い続けることはできない」と説明した。
60万円を受領した安芸高田市長は今月3日、辞職した。6月26日、記者会見で「ご迷惑をお掛けし、深くお詫びする」と、丸刈りにした頭を下げた。
市長は県議選直後の昨年3月下旬、当選祝い名目で30万円を受け取り、後援会口座に入金。その後、同5月下旬に地元の行事で渡されたと説明した。
同市長は今年4月、市長選に出馬し、無投票で当選。報道各社の取材に虚偽の説明したまま立候補していた訳だが「捜査機関に話すなと言われた」とうなだれた。
しかし「市政課題が残っている」と話し、丸刈りで禊(みそぎ)を強調して続投を表明。それが裏目に出て市役所には「それで済むのか」などの批判が相次ぎ、辞職に追い込まれた。