インドの反中感情~緊張が高まる中印関係は領土紛争にとどまらない(LIMO)

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中国側にも死傷者が出たというが、パンゴン・ツォなど実効支配線付近では5月から両軍がにらみ合い、小競り合いが起きていた。両軍は5月5日にも衝突し、双方で多数の負傷者が出たが、それ以降、中国は国境付近に兵士5000人あまりを増強した。 それに伴い、インドでは反中感情が高まり、習近平氏のポスターが燃やされるなど市民による激しい反中デモが各地で発生。モディ首相も断固とした措置で対応すると厳しい姿勢を示している。 そして、6月29日、インド政府はティックトック(Tiktok)やウェイボー(Weibo)など中国企業が運営する59のアプリ使用を国内で禁止すると発表した。同発表の直後、インドのモディ首相が2015年4月から使用してきたウェイボーのアカウントも削除された。 ウェイボーやティックトックはインドでも日常的に使用されており、インド国民にとっては通信手段が大きく制限されることになるが、それに不満を覚える市民は少ないという。 また、6月下旬に撮影された人工衛星による写真によると、中国は係争地帯であるガルワン渓谷に倉庫などを設置するだけでなく、実効支配線のインド支配側で基地を建設しているとインドの安全保障専門家は主張した。 こういった状況がどこまで進んでいるかは不明だが、インドと中国の係争地域は高地という立地上、大量に積もる雪などの影響で実効支配線が長年曖昧なままであり、それが中国による過度な行動を許しているという現実もある。

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(2020/07/08)