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　将棋の藤井聡太七段（１７）が渡辺明棋聖（３６）＝棋王、王将＝に挑戦している第９１期棋聖戦５番勝負第３局が９日、東京都千代田区の都市センターホテルで行われる。２勝０敗で王手を掛けている藤井七段は、勝利すると１７歳１１か月でのタイトル奪取となり、１９９０年の棋聖戦で屋敷伸之九段（４８）が樹立した１８歳６か月の史上最年少記録を３０年ぶりに更新する。８日、両者は対局場検分に臨んだ。 　検分は対局に使用する盤駒や照明、空調などを確認するタイトル戦の慣習。 　珍しい半袖シャツ姿だった藤井七段は、大一番に向け「初めてのタイトル戦ですが、ここまで自分のパフォーマンスを出せています。渡辺棋聖は中盤の大局観やタイムマネジメントが優れています。いいスコアで第３局を迎えられるけど、気負わずに臨みたいです」と抱負。タイトル獲得が近づいているが、との問いもあったが「次の第３局もしっかり指したいという気持ちだけです」と冷静に応じた。 　一方、カド番の渡辺棋聖は「ここまで良いところがないので、過去２局より良い内容になるように戦えればと思います。（藤井とタイトル戦で指して）分かってきたことはあります」と巻き返しを誓った。

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(2020/07/08)