インバウンド効果絶大!東南アジアの英雄が地方のJクラブにやって来たら…【アジア戦略のいま #3】(SOCCER DIGEST Web)

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 Jリーグが2012年に本格的にスタートさせた「アジア戦略」。タイ人選手の活躍などによって、さらなる機運の高まりを見せるプロジェクトは今後、ビジネス面での飛躍も大いに期待されるところだ。株式会社Jリーグ グローバルカンパニー部門の小山恵氏に話を伺った。 ――◆――◆――  昨シーズン最終節の大一番。横浜F・マリノス対FC東京の一戦は、タイ代表DFティーラトンのゴールで先制した横浜が勝利を収め、14年ぶり3度目のリーグ王座に就いた。この試合は、タイ・バンコクのスポーツバーでもパブリックビューイングが行なわれ、多くの人々がタイ出身選手が初のJリーグ制覇を達成した瞬間を目撃し、大いに賑わったという。イベントを開催したのは、小山氏が所属するJリーグだ。 「現地でこうしたイベントや試合の開催を仕掛けてきましたが、ここ数年の取り組みが実になってきているのを感じます」  タイ人選手の加入、そして活躍によって、当然タイではJリーグや日本の都市への関心度が高まっている。とりわけタイにおけるJリーグファンの都市認知率は、全体と比較して総じて高く、例えば19年にタイ代表MFのティティパンがプレーした大分では、全体より17パーセントも高かった(出展:ニールセンスポーツ タイにおけるJリーグ認知・興味度調査 2019年5月実施)。  また日本を訪れる目的としてサッカー観戦を挙げる人が増えてきているのも確かだ。都市訪問時に行なってみたいこととして、札幌を挙げた人のうちの15パーセント、横浜でも同じく12パーセントが、サッカー観戦を目的としている(出展:同上)。いわゆる「インバウンド観光」の動機としてJリーグ観戦、タイ人選手を見たいという想いが大きな割合を占めるようになっているのだ。例えばチャナティップが活躍する札幌では、タイ人観光客の伸び率が前年比の約1.5倍。「全てがチャナティップのおかげなのかは分かりませんが、確実に貢献はしているでしょう」と小山氏も太鼓判を押す。  しかし、Jリーグ観戦を介したインバウンド効果の注目すべき例としては、現在の札幌や横浜より以前からあったようだ。2016年、J2の水戸ホーリーホックに“ベトナムのメッシ”と称されたグエン・コン・フォンが加入した時のことだ。  小山氏は、当時ベトナムの英雄が母国に与えた衝撃をこう回想する。 「ベトナムでは当時、日本の

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(2020/07/08)