堤防決壊の現場 国土交通が被害調査 鹿児島県伊佐市(MBC南日本放送)

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先週からの大雨で鹿児島県の伊佐市では、河川の堤防が決壊し住宅が浸水するなどの被害が出ました。7日、その現場を国土交通省の職員らが調査しました。 伊佐市では今月4日、1時間に116ミリの猛烈な雨を観測し、大雨警戒レベルで最も危険度が高いレベル5に相当する、大雨特別警報が一時出されました。 この大雨で伊佐市大口の山野地区では川の堤防が決壊し、床上浸水や道路の陥没などの被害が相次ぎました。 7日、国土交通省の災害査定官らが現地入りし、被害状況を調べました。 (国土交通省 古溝幸永災害査定官)「大変な災害が起きたと感じている。早急に復旧計画などを考えていきたい」 今回の調査を踏まえ国交省では、県に復旧に向けた技術的な助言をすることにしています。 熊本県との県境に位置する伊佐市の布計地区では、市街地に通じる県道で土砂崩れが発生し、通行止めとなっています。孤立はしていないものの、熊本県を迂回していくルートは1時間以上かかり、その道路も、ところどころで小規模な土砂崩れが発生しています。 地区の全域で、現在、停電が続いていて携帯電話もほとんど使えず、一部の住宅では断水も発生しています。 (住民)「こんなに雨が降ったのは初めて。道路は通れないし、道路が直らないと電気も通らない。あすは(市街地に)行けるかなと思ったら、まだ4~5日かかると連絡があった」 県道の土砂崩れの復旧には数日かかる見込みで、市が8日も食料などを届けることにしています。 一方、今月3日の深夜大雨により、堤防がおよそ50メートルにわたり決壊した後、6日も相次いで決壊が発生した薩摩川内市の百次川では、流れ出た土砂で周辺のおよそ1ヘクタールの田んぼが埋まっています。 復旧作業が進められているものの地盤が悪く、応急復旧は8日いっぱいかかる見込みだということです。 県によりますと、今回の大雨で住宅の全壊被害は、垂水市と曽於市と長島町で合わせて4棟となっています。また、床上浸水が薩摩川内市で33棟、鹿屋市で21棟など合わせて73棟、床下浸水は薩摩川内市や鹿屋市などで合わせて173棟で、被害は17市町で255棟に上っています。

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(2020/07/07)