職人肌スタイリストが語る、ヴィンテージ・ウォッチの魅力とは? 連載:わたしと腕時計(GQ JAPAN)

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小林さんの腕時計は、“小顔”だった。無類の時計好きであることは間違いないはずなのに、その存在感は極めて控えめで、ことさらに主張していないのが彼らしい。この日身に付けていたのは、SS製ケース径27mmの精悍なブラックダイアルで、「トレゾア」という耳慣れないブランドのFESTAというモデル。どうやら、メジャー志向とは程遠い独自の価値観をお持ちのようだ。 「僕は時計に限らず、人の手が掛かっている、というのを重視しています。そのモノに向き合う時間の長さが大事というか……。撮影の仕事でも、よくそういう話になるんですけどね。油彩画だってピラミッドだって、昔の人はずっとその作業ばっかり繰り返していたわけじゃないですか。そうやって作られた“手づくり”の製品には、向き合っている年月の違いが自然と表れている気がするんです。 みんなが大好きな『ロレックス』も、いい時計だとは思います。でも、それが“手づくり”なのかといえば、ちょっと違う気がする。知る人ぞ知る老舗メーカーの卓越した時計師がつくり出したヴィンテージウオッチは、他人とカブることのない“唯一無二”という価値をももっているんです」 そんな小林さんをヴィンテージ機械式時計の深淵へと誘い込んだのは、成人して間もない頃に観た『超複雑時計の世界 ~スイス・独立時計師たちの小宇宙~』というNHKのテレビ番組(現在もYouTubeなどで視聴可能)だというから面白い。人気スタイリストの価値観に多大な影響を与えたこの映像、時計に興味があるならば観ておいて決して損はないはずだ。

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(2020/07/07)