各地から人がわざわざ訪れる。田端のアートギャラリーの吸引力(Forbes JAPAN)

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東京都北区、JR山手線・田端駅から徒歩6分。個人商店や一軒家が立ち並ぶ一角に、アートギャラリー「WISH LESS」はある。 「僕がイラストを手がけたこのレコードは、グラミー賞をとったんだ」、「ヴィニー・ナイロンの展示会をここでやった時には、バンクシーが資金援助をしてくれたんだよ」とこれまでの仕事を楽しそうに振り返るのが、イギリス出身のオーナー、ロブ・キドニーだ。 ここに展示される作品は、ジャンルやアーティストの国籍や年齢を問わず、彼と妻が本当に気に入ったものだけ。 展示作品は約1カ月ごとに入れ替わり、その度に各地から、通常であれば、外国からの観光客を含めた多くのアートファンがここに集う。 「WISH LESS」を東京の中心とは言えない場所で運営して約8年。流行り廃りが激しく、存続させることが難しいと言われる小規模なアートギャラリーに、なぜ多くのファンが集うのか。 イラストレーターとキュレーターのふたつの顔を併せ持ち、長年アート業界に身を置く彼に、その秘密と、この数年でアート業界に起きている変化を聞いた。 「わざわざ田端までようこそ」 私たちをマスク姿でこう迎え入れてくれたロブ・キドニーが運営するギャラリーは、もともと他のアーティストのアトリエとして使われていた。 ところどころに傷が残る壁やオフィスの中が丸見えのカウンター、そこに置かれたレコードプレーヤー、ステッカーやTシャツが所狭しと並んだ販売スペースから、ロンドンやベルリンのギャラリーの雰囲気を感じる人も多いという。 銀座や六本木などのギャラリーに漂う緊張感はなく、ここに来て感じるのは、秘密基地に足を踏み入れた時のようなワクワク感だ。この独特の雰囲気に惹かれてか、最近では20代のお客さんも増えているという。 「このギャラリーに限らず、アートを買う人の年齢がここ数年でグッと下がった印象があるね。日本で、ギャラリーや美術館に行ったり、アートに触れたりすることが“おしゃれ”であるとメディアが取り上げて、インフルエンサーがSNSで拡散し始めたのがちょうど数年前。 それをきっかけに、本当にアートに夢中になった若い人もいる。そんな彼、彼女らがどうしても欲しい作品に出会って、購入しているのだろうね。中には5万円ほどで買える作品もあって、アートが身近な存在だと気づいた人も増えていると思うんだ」 人気アー

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(2020/07/07)