お寺でテレワークいかが 和歌山・高野山の宿坊が新プラン（産経新聞）
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お寺でテレワークはいかが－。新型コロナウイルスの影響で全国的にインバウンド（訪日外国人客）が激減する中、和歌山県高野町の世界遺産・高野山の宿坊「高野山恵光院（えこういん）」は、無線ＬＡＮ「Ｗｉ－Ｆｉ」などのインターネット環境を充実させた新しい宿泊プランを始めた。コロナ対策で導入が増えるテレワークに注目した試みで、考案した近藤説秀（せっしゅう）副住職は「都会の喧騒（けんそう）を離れて、仕事とリフレッシュをしてみては」と利用を呼びかける。
（山田淳史）
恵光院は、高野山の奥之院の参道入り口近くに位置し、今年のＮＨＫ大河ドラマ「麒麟（きりん）がくる」の主人公・明智光秀の菩提（ぼだい）寺としても知られる。
しかし、新型コロナの影響で高野山の宿坊は予約キャンセルが続出。恵光院も例外ではなく、例年約１８００人が宿泊する４、５月は、ほぼゼロと激減した。
打開策の一環として、５月２２日にインターネットで広く資金を募る「クラウドファンディング」を開始。寄付者には、疫病退散などを祈願した祈祷札や毘沙門天をデザインしたオリジナルのＴシャツなどを用意。高野山を開創した弘法大師・空海の縁日（毎月２１日）にちなみ、目標額を２１０万円に設定。期限を７月２１日にしたところ、反響も上々で６月６日に早々と目標額を達成した。
寄付者からは「応援しています！頑張ってください！」「コロナが落ち着いたら利用したいと思います」などのメッセージも数多く寄せられた。近藤副住職は「お参りには来られないが、高野山を応援したいという気持ちが伝わってきた」と喜ぶ。
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こうした励ましにも後押しされ、恵光院では６月から、新型コロナ対策で脚光を浴びるテレワークに注目した新たな宿泊プランを始めた。
高野山内では、今でこそＷｉ－Ｆｉ環境を整備した宿坊も増えているが、恵光院では約１０年前と早くから宿泊客が自由にパソコンが使える「ＰＣコーナー」を特設するなど、インターネット環境の整備に力を入れてきた。
コーナーには、パソコンだけでなくプリンターやコーヒーメーカーも備える。もちろんＷｉ－Ｆｉ環境も充実しており、ノートパソコンなどを持参すれば客室も含め宿坊内はインターネットを自由に使える。
「欧米の宿泊客からＷｉ－Ｆｉに関する質問が多かったので、他の宿坊に比べると導入は早かっ
