消えゆく“アメ車セダン”の未来とは? リンカーン・コンチネンタルも生産終了へ(GQ JAPAN)

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2017年に登場した10世代目になる最新のコンチネンタルはサイズこそ全長5116mmと、さきに触れた1961年登場の4世代目コンチネンタルの5.5m前後(モデルイヤーに応じて変化)に及ばない。いっぽうで、まさにコンチネンタルの名のとおり、米国版ジャガーサルーンといったおもむきを特徴としている。 強い個性はないものの、端正なプロポーションと、品質感のあるディテールの合体により、マーケットでもそれなりのポジションを築くのではないか? と、メーカーが期待したのにもうなずける。昨今のリンカーン・プロダクトは、エレガンスとスポーティさをうまくバランスさせたところに個性を持っている。その路線に乗っていたと思う。 米国の自動車ショーにいくと、キャデラックの競合であるだけにリンカーンのブースは大きく、そして美しく、私は足を運ぶのが好きだった。以前はコンチネンタルが主役だったものの、最近では大型SUVにその座を譲るようになったのは事実だ。 SUVに向かう市場の動向に、リンカーン・ブランドも無縁ではいられなかったということだ。欧州だったら、たとえば、ジャガーとランドローバーがひとつの傘の下に共存できているものの、SUV志向が支配的な米国では、結局、コンチネンタルが生き残る余地がなくなってしまったのだ。残念。 米国市場でセダンが縮小しているのはまぎれもない事実。トラック(ピックアップトラック)とSUVが伸びるいっぽう、セダンの市場シェアは30%台にまで落ち込んでいる。 4ドアだけにしぼると、リンカーンの親ブランドであるフォードは「フュージョン」のみ。ゼネラルモーターズはキャデラックのみ気を吐いていて「CT4」「CT5」それに日本にも導入されている「CT6」をラインナップしている。 キャデラックのデザインディレクターのアンドリュー・スミスは、「ラグジュアリーブランドの本質的なモデルは、SUVでなくセダン」という趣旨の発言をしている。 クライスラーには2004年に発表された「300」が存在する。当時ダイムラー・クライスラーとして提携関係にあったメルセデス・ベンツの「Eクラス」(1995年登場の2代目EクラスであるW210)のサスペンションパーツなどを流用したモデルだ。 本国では2011年にモデルチェンジを受けた。発表当時は、乗り味もよくて、感心したものの、年次変更も限られてい

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(2020/07/06)