こうや豆腐の健康機能性訴求で新たなユーザーを開拓(日本食糧新聞)

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こうや豆腐メーカーでつくる、こうや豆腐普及委員会はこれまで、こうや豆腐のさまざまな機能性とそのエビデンスを発表してきた。レジスタントタンパク質の働きによる脂質代謝の促進や血中コレステロールの調整機能、こうや豆腐の継続摂取が褥瘡(じょくそう)の治癒を促す可能性など、検証した効果は多岐にわたる。 「こうや豆腐が体に良い」という漠然としたイメージは、伝統とともに消費者の間で醸成されてきたが、「機能性のエビデンス確立で、消費に結び付く訴求力が備わってきた」と木下博隆委員長。コロナ禍の外出自粛で、運動不足や過食、ストレスの増加などによる“コロナ太り”も叫ばれる中、「糖尿病予防の効果のなどを、あらためてアピールしたい」と意欲を見せる。 研究を担っている旭松食品研究所は現在、こうや豆腐を用いた栄養指導による乳児アトピー性皮膚炎の改善効果の検証を、小児科医や栄養士と共同で進めている。 研究は、副作用の懸念があるステロイド外用薬を使わず、こうや豆腐による高タンパクな食事など、適切な栄養摂取で症状改善につなげようという試み。5月、学術雑誌に掲載した報告によると、粉末状のこうや豆腐、粉豆腐を使った「粉豆腐ミルクバナナ」などのメニューで継続的に栄養指導を行った結果、8人中7人の患者に改善傾向が認められたという。 研究に当たった栄養士は「3食だけで食事のタンパク質量を増やすことが難しいケースでも、『粉豆腐ミルクバナナ』のような食べやすく、手軽に作ることができるデザートでタンパク質摂取量を増やすことができ、保護者の安心感にもつながった」とコメントしている。 研究で用いた粉豆腐は、こうや豆腐のニーズを広げる期待のアイテム。元は成形後の余剰部分や規格外品を粉末状に加工した第2次製品で、メーカー各社がそれぞれの地元で限定的に展開してきた商品だったが、こうや豆腐の栄養、健康機能を多彩なメニューで楽しめると5年ほど前からTV番組などが取り上げ始め、認知度は全国区になりつつある。 「コロナ禍における売上げ増が家庭内ストックの一順で反動減に転じたように、消費を回すことが需要底上げのポイント。さまざまな用途に使える粉豆腐で、新たなユーザー層にアプローチしていきたい」と木下委員長は述べている。 ※日本食糧新聞の2020年7月3日号の「こうや豆腐特集」から一部抜粋しました。

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(2020/07/06)