採掘会社が4万6000年前のアボリジニの遺跡を爆破。しかもこれ合法なんですって(ギズモード・ジャパン)

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リオティント社は2014年、重要な考古学的物質を岩盤シェルターから回収するための調査に資金を提供しましたが、現地紙WAtodayによれば、その発掘作業で予想以上に重要なものが発見されたとのこと。これらの発見物には、古代の杵打ちや砥石、約2万8000年前にカンガルーの骨から作られた道具や、4,000年前に人間の髪の毛から作られたベルトなどが含まれていたそうです。ベルトから検出されたDNAによって、PKKPの伝統的な所有者とのつながりが確認されています。 調査結果の詳細を記した報告書は今年後半に発表される予定で、今回爆破された岩窟住居の重要性を強調するとともに、他の遺跡のさらなる調査がいかに重要かを訴えるものになるだろう、とWA Todayは報じています PKKP土地委員会のジョン・アシュバートン委員長は声明の中でこう述べています。 ここはピルバラ高地にある遺跡の中では、最古の遺跡のひとつであり、詳細な調査が行なわれてこなかった地域の豊かな風景の一部です。オーストラリアには、ここまで古いアボリジニの遺跡は数えるほどしかありません。考古学的な研究からも、ハマーズリー高原西部だけでなく、ピルバラや国内のあらゆる地域の中で、最も早くから人が住んでいた場所のひとつであることがわかっています。その重要性を過小評価することはできません。 こういった最近の調査結果にもかかわらず、国の許可を得たうえで予定どおり爆破を行なったリオ・ティントは、PKKPの人々を大いに落胆させてしまいました。 「私たち一族は、岩窟住居が破壊されたことに困惑と悲しみを感じています。また、土地だけでなく、私たちの祖先とのつながりを失ったことを嘆いています」とアシュバートン氏。 ディーキン大学のサマンサ・ヘップバーン法学部教授は、The Conversationの中で、ジュカンの岩窟住居は、オーストラリア内陸部において最終氷期の人間活動を記録した唯一の遺跡であると述べています。 ヘップバーン氏はこう書いています。 コミュニティ生活と文化的アイデンティティは、アボリジニの文化遺産で基本的な部分を担っています。それは世界的にも重要な意味を持っていて、すべてのオーストラリア人の遺産にとって重要な構成要素になっています。しかし、文化的に重要なアボリジニの遺跡の破壊は、特異な出来事ではありません。リオ・ティ

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(2020/07/05)