顔認識技術と差別の根深い問題点とは(TOKYO MX)

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TOKYO MX(地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。6月18日(木)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、拓殖大学非常勤講師の塚越健司さんが“顔認識技術の問題点”について述べました。 ◆差別を失くす技術が逆に差別を助長する!? 世界で拡大するBlack Lives Matter運動を受け、アメリカのAmazon.comは顔認識技術「Rekognition(レコグニション)」の警察への提供を一時停止すると発表。「Rekognition」は警察官が撮影した顔写真をデータベースと照らし合わせて容疑者を探し出す技術ですが、白人に比べて有色人種では精度が低くなるという研究結果があるため、「人種差別を反映している」などと批判を受けていました。 顔認識技術に関しては、Microsoftも法整備ができるまでは警察に技術を提供しないと表明し、IBMに至っては顔認識技術ビジネスから撤退するなど、「今、多くのIT企業が顔認識ビジネスから一度やめる方向に動いている」と塚越さんは言います。 顔認識技術の問題点として、1つはデモで顔が照合されてしまうなど「監視に利用されてしまうこと」。もう1つ、より大きな問題としては前述の通り有色人種の精度が低く、「誤認逮捕の可能性が上がるという指摘がある」こと。特に黒人女性の場合に誤認識が多いそうで、塚越さんは「有色人種というだけで生きるのに不利になる」と危惧します。 なぜ白人と有色人種の間で精度が違うのかと言えば、塚越さんによると「アルゴリズムの偏見」。アルゴリズムとは計算方法のことで、その仕組みは機械に数多くの画像を読み込ませて勉強させるのですが、そもそも白人のデータが多い上に、エンジニアに白人が多く、彼らが無意識に何らかのバイアスをかけてしまっていると言われており、それが大きな差になっているそうです。 このようにデータやアルゴリズムに偏りがあると「すでにある現実の差別が助長されてしまう」と塚越さんは警鐘を鳴らし、「顔認識技術の差別的利用はあってはならない」と強調。そして、「顔認識技術の倫理に関する法をしっかりと整備しないといけない」と訴えていました。 ◆顔認識技術の問題もコロナと同じ MCの堀潤は香港デモの取り締まりを見て、「中国・共産党は顔認識技術を巧みに駆使して個人I

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(2020/07/05)