栗山監督「泳いでんの?」中田転倒し4足歩行で帰塁(日刊スポーツ)

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<日本ハム5-3ソフトバンク>◇5日◇札幌ドーム “大将”こと日本ハム中田翔内野手(31)が、勝利への執念を見せた。 【別カット】大田の中飛で二塁走者の中田が二塁に戻ろうとするも転倒し左膝を痛める 5日のソフトバンク6回戦(札幌ドーム)。5-3で迎えた5回の攻撃中、中飛による飛び出しから、二塁へ帰塁する際に転倒して左膝を強打。激痛をこらえながら「4足歩行」で二塁へ戻って、試合の主導権を渡さなかった。4番としても、マークが厳しくなる中、3打数2安打1打点。6連戦を白星で締めた。    ◇   ◇   ◇ 腹ばいになって、左手を必死に二塁ベースへ伸ばした。日本ハム中田が、周囲をヒヤリとさせた場面を振り返った。4-3で迎えた5回1死一塁。右前打で出塁した中田は、続く渡辺の左前適時打で進塁し、一、二塁に。二塁ベースから「普通に戻れる距離」のリードを取っていたが、大田が中飛に倒れ、帰塁しようとしたところ、派手に転倒してしまった。 中田 (中堅手の飛球の)捕り方が怪しかった。捕球体勢に入って、両手で取りに行くような感じだったので「あっ、落とす」と思って。ちょっと滑ったのもあり、焦って戻ろうとして、つまずいたのもあり。最後は4足歩行で(二塁へ戻った)。 強打した左膝の痛みに顔をしかめながらも、間一髪で間に合った。「必死だよ。あそこでアウトになっていたら、終わりやろ。助かった」。優勢だった試合の流れを変えることなく、ホッと胸をなで下ろした。 しばらく動けなかったが「(次戦の出場は)大丈夫だと思う」と、きっぱり。「何してんの?泳いでんの?プールと間違えた?」と辛口の栗山監督だったが「でも、良かったね。たいしたことないから、冗談を言える。こっちが一番ドキドキする」と苦笑いだ。 味方のミスで先制点を失った直後の1回には、一時、勝ち越しの中前適時打。3打数2安打1打点と4番の仕事を果たしながら、必死のプレーでベンチの雰囲気を盛り上げる背番号6は「勝って大阪に乗り込めるのは良かった」。力強く、敵地6連戦に臨む。【中島宙恵】

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(2020/07/05)