「カカ・ムラド」中村哲医師 用水路建設に全力を…アフガニスタンに遺したもの(FNNプライムオンライン)
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未曾有の干ばつに苦しむアフガニスタンで、医師でありながら、用水路建設に全力を注いだ中村医師。
亡くなって半年、中村医師は、現地に何を遺したのか。
中村医師が2003年から7年かけて建設したマルワリード用水路。全長25km、アフガニスタン東部を流れるクナール川から水を引き込み、毎秒6トンの水を送る。
壊れた箇所は地元の住民たちが修理を行っていた。
現地住民:
この水は、家庭用だけでなく、農業用水としても使われ、本当に助かっている
これまでに9つのかんがい設備を整えた中村医師。
枯れた大地、約1万6,000ha(ヘクタール)が美しい緑によみがえり、実に65万人もの自給自足が可能になった。
現地住民:
何もなくて違う村に逃げていたが、故郷に戻ってくることができました。いろんな仕事があるので、この土地で幸せな生活を送れています
水がもたらすあらゆる恵み。
乾燥した大地に、2万本を超えるオレンジの木が植えられたほか、はちみつ作りも始まった。
酪農も再開し、ミルクやチーズが作られるようになった。
悪化の一途をたどる政情を尻目に、静かに広がる大地は、
もの言わずとも、無限の恵みを語る
平和とは観念ではなく、実態である
(「天、共にあり」より)