静岡県高校総体 代替でも全力「やりきった」「悔いはない」(@S[アットエス] by 静岡新聞SBS)

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 新型コロナウイルスの影響で中止になった県高校総体の代替大会がスタートした4日、今大会を最後に引退する各競技の3年生から「やりきった」「悔いはない」と充実感に満ちた言葉があふれ出た。各競技の大会関係者は感染対策に細心の注意を払いながら運営し、保護者は開催にこぎ着けてくれたことに感謝した。  ■「思い出残る」  サッカー男子の藤枝東は引退する3年生中心のメンバーで藤枝西戦に臨んだ。藤枝地区の代替大会は近隣校との2試合だけ。冬の全国を目指す3年生も多いが、ゲームキャプテンを任された杉原翔太と中学時代からのチームメート伊藤一玖磨のコンビは受験に向けて部活に一区切りを付けることを決めていた。  「俺たちの大舞台だぞ」。声を掛け合って迎えた後半、杉原のパスから伊藤が豪快なヘッドで追加点を挙げた。仲間の輪に飛び込んだ伊藤は「後悔したくなかったから最後までしっかり練習した。思い出に残るゴールになった」と誇らしげ。仲間の手荒い祝福を受けた息子の姿に、スタンドの母三枝子さんは感無量の様子だった。「良い仲間に恵まれた。すてきな時間を与えてもらった」  ■公平性を考慮  新体操女子が行われた草薙このはなアリーナでは、達成感に包まれた選手たちの涙と笑顔が入り交じった。練習時間に差があることなどから、公平性を考慮し得点や順位の発表は行われなかったが、吉原の笹沼咲花主将は「保護者や先生方に感謝を伝えられる演技ができた」と話した。  感染リスクを避けるため選手は練習時の声掛けを極力控えた。保護者は1列空けてスタンドに着席し、拍手だけの応援。審判員同士の間にも飛沫(ひまつ)防止のついたてを設けるなど、さまざまな対策が講じられた。浜松市立新体操部の村松寛子父母会長は「娘の最後の晴れ舞台を見届けることができた」と感謝した。  ■運営で支える  バレーボールは無観客で行われ、保護者の観戦も禁止された。他県で再び感染者が増える中、19日まで5日間の日程で県の優勝チームを決める予定。検温やコートチェンジごとのベンチの消毒作業など、運営スタッフとして会場内を飛び回った清水桜が丘の保護者女性は「子どもたちに試合をやらせてあげたかった。県大会も開催できるように、何事もなく地区大会を終えられるよう、お手伝いができれば」と語った。

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(2020/07/05)