時代を先取りしていた!? かつて流行った背の低い国産セダン5選(GQ JAPAN)

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前席用ドアと後席用ドアのウィンドウのあいだにBピラーをもたない、いわゆるピラーレス・ハードトップは、高級セダンの専用装備のように扱われていた。 1985年発売の初代「カリーナED」が画期的だったところは、ピラーレスハードトップのコンセプトをよりコンパクトなモデルに採用した点。4ドアながらドライバー中心のパーソナルセダンという新しいセグメント創出に挑戦したモデルだ。 3代続いたカリーナEDのなかで、個人的にもっともスタイルの完成度が高いと思うのは1989年の2代目だ。でも、インパクトが強かったのは、この初代である。 全高を1310mmと比較的低く抑えた4ドア・ボディ。クラウンのピラーレスハードトップはリア・クオーター・ピラーにガーニッシュを埋め込むなどしているが、カリーナEDはもっとクーペっぽい。 本来ハードトップとは、幌(ソフトトップ)を持つ車体に耐候性のために据え付ける金属あるいは合成樹脂製のルーフを意味した。カリーナEDはリア・クオーター・ピラーに視覚的重点を置かないデザインだ。そのぶんキャビンの開放感が強く感じられる。 4ドアであるもののピラーによる圧迫感をうまく消している。上手なデザインだ。1991年の3代目ソアラとどこか共通点を感じる。 内容的にも、カリーナ・セダンとは一線を画している。専用セッティングの足まわりによってハンドリングの向上が目指された。 エンジン・ラインナップは、頂点が2.0リッターのツインカムで、当初のセリカとおなじだ。とはいえ、セリカは途中でツインカム・ターボエンジンを追加したが、カリーナEDではそれはなかった。 当時の印象としては、それなりにパワフルだった。上の回転域までしゅんしゅんまわるものではなかったけれど、中速回転域のトルクが重視され、車体のイメージを裏切らない”気持いい”走りが目指されていたように感じた。 ただし、ボディのしっかり感はイマイチだった。車体強度をもっと上げればいいが、しかし、そうすると重くなってしまうから、よりトルクの太く、そして扱いやすいパワーユニットが必要になっただろう。剛性を上げつつ軽量化もするために、悩んだのではないだろうか。 まぁ、まなじりを決してステアリング・ホイールを握り、タイトコーナーを駆け抜けることを喜びとするようなクルマではなく、ゆったりと都市内や海岸線を流すほうが向いてい

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(2020/07/04)