ミスターに学び、並ぶ 原監督「感謝、感謝です」 通算1034勝(産経新聞)

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 偉大な恩師に肩を並べた。巨人は丸の2本のアーチなどで7得点し、3連勝。原監督が監督通算1034勝とし、長嶋終身名誉監督に並んだ。巨人歴代2位タイ、プロ野球歴代12位タイの記録に「素晴らしい選手、コーチに恵まれた。感謝、感謝です」と恐縮してみせた。  この日は手塩にかけた選手が花を添えた。一回の先制弾など6打点を挙げた丸は、自ら口説いて巨人に迎え入れ、現役時代につけた背番号8を与えた存在。19歳で開幕スタメンに抜擢(ばってき)し、チームの顔に成長した坂本もアーチで祝福した。  1999年から3年間、長嶋監督の下でヘッドコーチなどを務め、指導者として歩みだした。当時から後継者と見込まれ、長嶋氏から打順の編成や、時にはサイン出しを任された。長嶋氏に自らの意見をぶつけながら、監督としてチームを勝利に導くすべを学んだ。  得た財産はそれだけではない。例えばチーム方針を決めるとき、ヘッドコーチの立場としては「B」だと思ったが監督と協議して「A」に決まった。その上で「B」がいいという選手に対し、「『俺だってBがいいけど、監督がAといっている』っていったら組織は崩壊する」。監督の意図をくみ取って方針を選手に伝え、実行させるコーチ陣の重要性も知った。  長嶋氏から禅譲されて2002年から監督になるとすべてをフル活用した。試合中に発する指示や言葉に気を配り、オープン戦では元木ヘッドコーチに戦術を託す場面もあった。  13シーズンで8度リーグを制した名将が手にした新たな勲章。最後を締めた沢村からウイニングボールを渡され、「大事にします」とポケットにしまった。 (小川寛太)

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(2020/07/04)