【今週の☆☆☆】日本劇場初公開のカルト的傑作『アングスト/不安』、ドニー・イェン主演作『イップ・マン 完結』…週末観るならこの映画!(MOVIE WALKER PRESS)

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Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。今回は、7月3日の公開作品をピックアップ。実在した殺人鬼の異様な行動と心理を描く衝撃作、ブルース・リーの師匠イップ・マンが主人公のシリーズ完結作が揃った! 全編、鮮烈な余韻を残す衝撃シーンの連続(『アングスト/不安』) ■殺人鬼の凶行を描く実録スリラー『アングスト/不安』(公開中) 1983年にオーストリアで初公開された本作は、殺人鬼の凶行を描いた異色のスリラー映画だ。幼い頃から女性への暴力事件を繰り返してきたK.は、刑務所を仮出所した直後に通りがかった屋敷に潜入。そこで暮らす親子3人を惨殺する。80年に起きたクニーセク事件を再現した本作は、その衝撃的な内容から欧州各国で上映禁止になった問題作だ。映画は彼の“心の声”をナレーションに、事件をほぼ忠実に再現。ホラー映画のような恐怖演出を封印し、凶行を淡々と追うことでK.の狂気をストレートに見せつける。本作は後にカルト映画となるが、それを後押ししたのが撮影監督ズビグニェフ・リプチンスキの映像。アカデミー賞を受賞したアートアニメ作家でもあるリプチンスキは、長回しやトリッキーな移動撮影など、多彩なカメラワークで執拗にK.の行動を追いかける。狂気を増幅するその尖ったビジュアルにも注目したい。(映画ライター・神武団四郎) ■アクションスター、ドニー・イェンの代表作がついに完結!『イップ・マン 完結』(公開中) ブルース・リーの師匠であり、詠春拳の達人である実在の人物、イップ・マンを、世界が注目するアクションスター、ドニー・イェンが演じるシリーズ4作目にして完結編がついに公開。 時は1964年。妻を亡くして以後、父子で暮らしているイップは、息子を海外留学させるために、弟子であるブルース・リーが住むアメリカ、サンフランシスコへ向かう。しかし、そこはアジア人に対する人種差別が根強く、チャイナタウンでは中国人と白人の衝突も起こっていた。そんな中、中国武術を敵視する海兵隊の軍曹との激闘で、チャイナタウンの顔役であるバートンが倒されてしまう。イップは、異国で生きる同胞たちの未来のために、海兵隊軍曹と決着を付けるべく最後の戦いへと向かう。 10年にわたり、イップ・マンという人物を通して、第二次世界大戦や戦後、その後の変化期など、中国人の

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(2020/07/04)