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MIKIKOは新しいテクノロジーをエンターテインメントに取り入れる演出家として、ジャンルを超えてさまざまなクリエーターとコラボレーションを重ねている。吉岡は「相手の個性や魅力を出すために必要なことは何ですか？」という質問を投げかけた。 MIKIKO：個性というのは、振りが揃ってからじゃないと見えてこないものだと思っているんですね。何回も踊って限界が来たときに、その人が気づていない魅力がわかったりするんですよ。「これが私の個性です」って思って踊ると、押しつられているような感覚がして、すごく嫌な踊りになるんです（笑）。なので、その人が気づいていない魅力というのは、「踊っていくうちに勝手に出てくるから大丈夫だよ」と思っていますね。10年ぐらい踊りを続けていると、「自分には色がないんじゃないか」とか「あの人は個性が強いけれど、私は普通だ」といった壁にぶつかるんですね。だけど、“普通”の人ほどすごいんです。あなたは普通だと思っているけれど、そんなことはないよって人はけっこう多いです（笑）。 吉岡：（笑）。 MIKIKO：ですので、限界までやっていたら、個性は勝手に出てくるんじゃないかなというのが私の考えです。 吉岡：なんて包容力のあるアドバイスなんでしょう！　前向きになりますね。

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(2020/07/04)