年齢に意味はないから「定年は廃止」 還暦で起業した出口治明氏が人生指南(NIKKEI STYLE)

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その本は出口治明『還暦からの底力』(講談社現代新書)。著者の出口氏は多くの人に説明は不要だろう。還暦でライフネット生命保険を起業し、社長・会長として10年務めた後、2018年には立命館アジア太平洋大学(APU)の学長に就任した。まさに還暦からの底力を発揮して今も精力的に活躍する人物だ。その人が還暦からの底力を発揮するには具体的にどうすればいいのか、「個人の生活や考え方はもちろん、社会的な制度や慣習のどこに問題があり、どこをどう変えていけばいいのか」まで、読者と一緒に考えてみようというのが本書だ。本文冒頭には「年齢に意味はない」と力強い宣言が踊る。 「出口流初の人生指南」と帯にはある。それゆえ個人としての行動や考え方の指針めいたものも書かれてはいるが、それだけが本書の読みどころではない。公的年金保険制度や税体系の問題点、働き方や雇用をめぐる企業や社会の対応やダイバーシティーの問題、さらには国を率いるリーダー論まで射程に収めて、縦横無尽に年齢に関係なく生き生き暮らす方策を探っている。その意味では教養の大切さを説いて様々な本を書いてきた氏の著作の延長線上に本書も位置する。考える力の大切さ、学び続けることの意味は本書でも改めてたっぷりと説かれている。

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(2020/07/04)