F1仕事の流儀:フィジオ編「ドライバーの“右腕”として、心身共にサポート」(motorsport.com 日本版)
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F1サーカスに関わる人間の中で、テレビに映る者はごくわずかだ。このシリーズでは、F1に関わる様々な人々に密着していく。今回はカルロス・サインツJr.担当フィジオ(トレーナー)、ルパート・マンウェアリングだ。
【動画】2020年F1オーストリアGPフリー走行2回目ハイライト
■私の仕事
僕の仕事は、カルロス・サインツJr.のパフォーマンスコーチだ。彼がクルマに乗る必要がある時はいつでも、彼の精神的、肉体的準備ができているように準備をするんだ。役割としてはかなり広くて、彼の身体トレーニングや栄養管理、スポーツセラピー、彼の体調を整えるなど、多岐にわたる。彼がその時に抱えている小さな悩みを、可能な限りベストな形で管理するのも僕の仕事だ。僕はドライバーの右腕のようなものなんだ。
2015年の終わりから一緒に仕事をしているので、彼のことはよく知っている。常に勉強の日々だけど、レーシングドライバーである彼にとって、何がうまく機能するかはよく分かっているつもりだ。彼の周りが適切な雰囲気と環境になるようにし、精神的、肉体的に最高の状態を保って最高のパフォーマンスを発揮できるように手助けをするんだ。
■レースウィークエンドのスケジュール
僕たちは通常、木曜日にトラックに到着する。カルロスはエンジニアとのミーティングにかなり時間をかけるし、プレス対応やマーケティング活動をする責任もある。僕の仕事は、チームに合流した後、週末に僕たちふたりが使えるように、ドライバーズルームをセットアップすることだ。彼のキットや装備に関する作業など、小さな仕事がたくさんあるけど、全てが必要なことなんだ。
それから、彼の週末の食事プランの準備が整っていることを確認するために、キッチンで少し時間を費やす。利用できる食べ物に関していくつか変更がある時もあって、そういう時は少しルーティーンから逸脱しなければいけないけど、僕たちは物事をできるだけ規則的かつ普通に保つようにしている。だから驚きはないんだ。
次に、彼のスケジュールをコミュニケーションチームに確認し、僕たちが必要としている時間が確保されているか、人間としてのパフォーマンスが考慮されているかを確認する。
金曜日は、FP1とFP2を中心にスケジュールを組む。朝トラックに到着した後、彼とウォームアップのルーティーンを実施し、すべて