「反日種族主義」の執筆陣を元慰安婦らが告訴へ 韓国の歴史認識裁判が再発(産経新聞)

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 【ソウル=名村隆寛】韓国の元慰安婦やいわゆる元徴用工の遺族らが近く、日本の朝鮮半島統治時代に関する学術書で日韓でベストセラーとなった「反日種族主義」の執筆陣を名誉毀損(きそん)などの罪で検察に刑事告訴する。  「反日種族主義」は保守派の有識者らの集まりである「李承晩(イ・スンマン)学堂」の校長、李栄薫(イ・ヨンフン)ソウル大元教授ら6人が執筆。昨年7月に韓国で出版され、日本でも11月に邦訳版が出された。  内容には「強制徴用は虚構」「徴用で朝鮮人への待遇差別はなかった」「韓国で作られた徴用工像は虚構」「慰安婦を性奴隷とは考えられない」などの記述がある。韓国では出版当初、「歴史歪曲(わいきょく)」との批判が続出する一方、ベストセラーとなったことで社会的反響は大きかった。  原告となる人々は2日の記者会見で「著書は旧日本軍慰安婦を売春婦、強制徴用を立身出世の機会と記述し、歴史を歪曲しており、被害者(元慰安婦と元徴用工)や遺族は回復不能な苦痛を受けた」と強調。「日本でも出版され、右翼に歴史歪曲の理論的根拠を提供している」と批判した。  李栄薫氏らは「韓国人の中世的幻想と狂信を撃破する」とし、今年5月に続編となる「反日種族主義との闘争」を出版した。著書は、左傾化する韓国社会に対する保守知識人からの警鐘の色合いが濃い。ただ、政界からも「厳罰が必要」(左派系与党「共に民主党」の宋永吉=ソン・ヨンギル=議員)などとの批判が出ている。  告訴は大学の講義で慰安婦について「(売春婦と)似たようなものだ」と語った延世大学の柳錫春(リュ・ソクチュン)教授に対してもなされる。柳氏は昨年、発言をめぐって「元慰安婦の名誉を毀損した」と非難する市民団体から告発され、捜査を受けた。  韓国では歴史認識をめぐる研究・表現の自由の是非について議論が続いている。慰安婦問題についての学術書「帝国の慰安婦」の著者、朴裕河(パク・ユハ)世宗大学教授は名誉棄損の罪で起訴され、1審無罪、2審有罪の判決を受けている。

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(2020/07/03)