近未来感を堪能できるVRの最前線を、 ITジャーナリスト林信行が語る。(Pen Online)

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『未来と芸術展』の3D画像を撮影した3DキャプチャーのMatterport(日本正規代理店では日本語名を「マーターポート」と表記)は、3Dかつ高精細な4K画像で空間全体を撮影できるカメラで、上下に各3つ、計6つのレンズを備え、おもに物件の事前内覧を目的として開発された技術だ。 このMatterportが撮影した映像の汎用性の高さと画質の良さに、以前からこの技術をVR美術館に使おうという動きはあったが、コロナ禍を契機に森美術館が先進的な事例をつくったのである。 Matterportでは撮影することを3Dスキャン、あるいは空間スキャンという。撮影方法を見るとその理由がよくわかる。Matterportを三脚にセットしてボタンを押すと自動で回転。360度方向での4K撮影と同時に、最新のiPad Proにも搭載されている、赤外線で対象物との距離を計測する「LiDAR」により空間全体のスキャンを実行する。すると、撮影された範囲の3D画像が円で表示され、次いでカメラを移動し更に撮影することで撮影済みの範囲を継ぎ足していき、最終的には空間のすべてのスキャンが完成。360度にわたる空間全体の3D画像が制作されるという仕組みだ。 ちなみに、森美術館の『未来と芸術展』をMatterportで撮影しVR美術館化したのは、アートで社会をイノベートする“アーツテック・カンパニー”のアートローグ(大阪府)。実は東京国立近代美術館の『ピーター・ドイグ展』の3Dウォークスルーもここがつくっており、他にも多くのギャラリーなどを3Dスキャンしているようだ。

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(2020/07/03)