ジーユン・カン──私たちは「戦友」である【GQ JAPAN連載特集:希望へ、伝言】(GQ JAPAN)

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朝起きて出勤し、ほとんどの仕事をオフィスでしています。これまでのように社外でビジネスミーティングを開いたり、オフィスにゲストを招いたりすることはできなくなってしまいましたが。GQ Koreaは自主的でフレキシブルな働き方をすでに取り入れていましたから、自宅勤務を強いられる状況ではなくてもお互いが顔を合わせる機会は元々少なく、加えて従業員以外がオフィスに入ることが固く禁じられてもいるのです。というわけで、eメールか電話でのやり取りが続いていますが、仕事量が大きく減るまでにはなっていません。編集長の私には毎月やるべきことが山のようにあります。私生活ではディナーの外出がなくなったせいで、自宅のディナーテーブルに料理や食器を並べることが多くなりました。となればおのずと、買い込むワインもより高級になりがちですが、外食の出費が減ったのだから、と自分に言い訳をしています。 まあそんな冗談はさておき、新型コロナウイルスの到来以前を今ふりかえると、何げない日々のちょっとした出来事がどれだけかけがえのないものだったのかがつくづく身に沁みます。ですがその一方で、春がまた巡ってきて花がほころび、陽射しが心地よくなってくることに胸を熱くしている自分もいます。心なしか、以前より繊細で鋭敏な観察ができる人間になれた気がします。ただ、世界がこれからどうなってしまうとしても、仕事については、GQ Koreaをこれまでにも増して熱い雑誌にしたい、という私の奇妙な決意を燃え上がらせています。編集部員とのチームワークも強固になってきましたし、家族や友だちとも頻繁に連絡を取り合うようになったことで、より深くつながれていると考えています。新型コロナウイルスはあまりに多くを私たちから奪い去りましたが、おかげで、ずっと強靱で頑丈になった要素もあると実感できたことは収穫でした。それは信じること、希望を持つこと、愛すること、そして自由に意志すること、といったもののことです。

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(2020/07/03)