アンジェリーナ・ジョリー独占インタビュー。「私たちは、戦争の終結も苦しむ人への援助も十分にできていない」(VOGUE JAPAN)
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アンジェリーナは難民との関わりについてこう語る。
「私は難民から、家族の大切さ、苦境から立ち直る強さ、人間としての誇り、そして生きる力について、言葉では言い表せないほどたくさんのことを学びました。私はむしろ、彼らに教えを請う立場でした」
6人の子どもを持つ母親でもあるジョリーは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と20年近くにわたりパートナーシップを築いてきた。UNHCRの親善大使として関わったのち、その献身的な取り組みが評価されて2012年には特使に任命されている。
ジョリーが最初に赴いたのは、1991年から2002年まで続いた内戦がようやく終結に向かおうとしていたシエラレオネだった。以来、シリア難民の子どもが暮らすレバノンや、330万人の国内避難民が危機的な状況に置かれたイラクのクルディスタン地域などを訪れ、世界に難民たちの苦境を訴えてきた。さらに最近では、ミャンマーから逃れてきた人々が難民キャンプで暮らすタイ北部、そして最近では400万人のベエズエラ人が難民生活を送るコロンビアを訪問している。
UNHCRの特使が果たす役割は多岐にわたる。中でも、多くの避難民が発生する原因となる深刻な危機に対して、世の中の関心を喚起することは重要な任務だ。ジョリーはこれに加えて、外交レベルでUNHCR、および、そのトップである国連難民高等弁務官を代表する活動もしている。
「今では、UNHCRの仲間たちの協力を得ながら、難民の人権や安全な環境の確保、強制帰還の阻止、さらによりよい学習機会の実現などに取り組んでいます。戦争や迫害の脅威から逃れてきた人たち、権利を侵害された人たちを助けることが、保護機関としてのUNHCRの務めです」