ワンタッチ間仕切りも コロナ対策避難所、自治体急ぐ(産経新聞)

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 大雨や台風による被害が想定される季節を前に、各自治体が新型コロナウイルスへの対策を踏まえた災害への備えを急いでいる。避難所では開設段階から飛沫(ひまつ)拡散防止策が必要で、これまで以上に受け入れ側の負担が大きくなる。各自治体は限られた人員の中で災害とウイルスの両方に備えようと、新たな資器材を導入するなど模索を続けている。  大人2人は楽に入れそうな空間が、次々と出来上がっていく。6月、大阪府大東市の大東四條畷消防本部。2人組に分かれた市職員が組み立てたのは、ポリエステル製の避難所用の間仕切りで、わずか数分で14基が完成した。  ワンタッチで本体が広がり、簡単な作業で組み立てられるのが特徴。避難所の居住スペースを区切り、飛沫による感染拡大を防ぐ。  国は4月、各自治体に対し、避難所設営に関して新型コロナの感染防止を考慮するよう通知を出した。避難所で必要となる準備は増加し、自治体側は限られた職員で、これまでより多くの作業をこなす必要が生じた。  間仕切りの設置も新たに必要となった準備の一つ。従来の間仕切りはプライバシー保護が大きな目的で、避難生活の長期化に伴って必要性が高まるものだったが、コロナ対策の場合は避難前の設置が不可欠だ。  ほかにも課題がある。平成28年の熊本地震で被災した熊本県益(まし)城(き)町(まち)では、消毒ができるように段ボールの間仕切りにビニールシートを巻くことを決めた。しかし、5月に行った訓練で、避難所内の1区画に設置するだけで約20分かかることが判明した。  大東市が導入した間仕切りは5分足らずで設置が完了するのが利点で、同市の中村康成・危機管理監は「職員の負担も少しでも減らせれば」と期待感を示す。東坂浩一市長は「万全の対策をとり、コロナが嫌で避難所に行かずに被災する、ということがないようにしたい」と話した。(小泉一敏)

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(2020/07/02)