感染者、近畿もじわり増加 直近2週間で82人(産経新聞)

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 東京都内で2日に確認された新型コロナウイルス感染者が2カ月ぶりに100人を超えた中、近畿で急激な感染拡大は起きていないが、大阪では同日、8人の感染が判明。緊急事態宣言が全面解除されて1カ月余りが経過し、各地で感染者が増加傾向に転じ始め、警戒感が広がっている。  ■「明日はわが身」  「鎖国はできず、どの自治体でいつ第2波が起こるか分からない。『明日はわが身』と緊張感をもって備えなければいけない」  大阪府の担当者は2日、東京の感染状況を念頭にこう述べた。  大阪では今月1日に新規感染者数が10人に上り、5月13日以来、49日ぶりに2桁になった。2日は8人に微減したが、予断は許さない。  府内の直近7日間の新規感染者39人のうち、感染経路不明者は25人。1日あたりの平均は3・57人。「大阪モデル」が示す自粛要請の基準の1つ「経路不明者数5人以上」(7日間平均)に近づきつつある。  ■クラスター疑いも  増加傾向にあるのは、大阪だけではない。兵庫では6月19日に約1カ月ぶりの感染が確認された後、2週間で9人が感染。京都でも6月25日から1週間連続で新規感染者が出ている。  近畿6府県では、4月上旬に連日100人以上の感染が確認されたが徐々に落ち着きをみせ、5月17日には2月以来、約3カ月ぶりに新規感染者がゼロとなっていた。緊急事態宣言は首都圏などに先立ち、5月21日に大阪、京都、兵庫の3府県で解除。翌22日からの2週間に近畿6府県で確認された新規感染者数の合計は、わずか5人だった。  だが、今月1日までの直近2週間では計82人に達し、再び増加傾向に転じていることがわかる。クラスター(感染者集団)とみられる事例もあり、大阪・ミナミのバーに関連する感染者は18人に上った。大阪府は第2波を押さえ込むため、クラスター対策やウイルス検査能力などを強化する。  感染者増の一因として、外出や往来の活性化があるとみられる。  内閣官房が公開している携帯電話の位置情報を用いた人出のデータのうち、7月1日午後3時台は、緊急事態宣言が発令された4月7日と比べ、大阪・梅田で32・5%増▽神戸・三ノ宮駅で23・2%増▽京都駅で23・1%増-を記録した。  夏休みシーズンを控え、帰省などで府県間の往来が増える可能性もあり、注意が必要だ。

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(2020/07/02)