TAKURO母校の函館稜北、最後の夏は小刻み継投(日刊スポーツ)

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<高校野球北海道大会:組み合わせ抽選会>◇1日◇道内 夏季北海道高校野球大会函館地区の組み合わせが1日、代理抽選で決まった。来春から函館西と再編統合され、今夏が最後の出場となる函館稜北は江差、上ノ国との連合で、1回戦で函館工と対戦する。昨夏は単独出場で令和の全国1勝一番乗り。最後の夏は、5人中4人が投手として登板できる準備を進め、小刻み継投で勝利をつかむ。 【写真】沢田監督の指示を聞く函館稜北の3年生部員    ◇   ◇   ◇ 試合ができることに感謝している。函館稜北の最後の夏。甲子園にはつながらないが、嘉堂秀也主将(3年)は「休校期間は、もう大会がないまま終わってしまうんだと思って過ごしてきた。また目標ができて良かった」。昨夏は単独出場で初戦勝利も、3年生引退後は部員が5人に減り、函館西、南茅部との連合で出場した秋は、初戦で函館大有斗に0-18で大敗。初戦の相手が函館工に決まり、嘉堂は「先輩たちが抜けた後は1回も勝てていない。僕らの代でも何か爪痕を残したい」と前を向いた。 大会は連合チームを組む江差、上ノ国の理解もあり、函館稜北OBで就任2年目の沢田篤生監督(24)が指揮を執る。「連合を組んでくれたこと、監督を任せてくれたことがありがたい」。その恩に報いるための作戦を思い描く。昨夏は初戦15奪三振の絶対的エース宮地諒がいたが、「今年は柱がいるわけではない。何とか継投で勝てるように」と話した。 冬場は週1回、函館市千代台公園の室内練習場を借り、複数の投手が登板できるよう準備してきた。主戦候補の嘉堂のほか、強肩の渡辺蓮捕手、181センチの横田泰成内野手、昨秋の大会後に野球を始めた村上楓弥内野手(いずれも3年)も投手を務める。最初で最後の野球の公式戦となる村上は「みんなに負けたくない。少しでも勝利に貢献したい」と強い口調で話した。 勝った際は、函館稜北の校歌を歌うことになっており、練習の最後には並んで歌う練習もしている。嘉堂は「去年の夏のように、また勝って歌いたい」。OBたちも母校のラストシーズンに代わる代わる練習を手伝いに来たり、用具の寄付などで支援している。GLAYのリーダー、TAKURO母校の最終章。やわらかな風が吹く函館で、ゆっくりと歩き出す。【永野高輔】

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(2020/07/01)