ANAの苦しい時期を支えたヘリコプタービシネスとは? “日ペリ”のヘリコプターが移設へ(GQ JAPAN)

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6月29日~30日にかけて、ANAグループが保有するヘリコプター、ベル・エアクラフト社「47D-1」型機の移設作業がおこなわれ、報道陣に公開された。 このヘリコプターはANAグループの前身である日本ヘリコプター輸送株式会社が、創業時に購入した2機のうち1機。 47D-1型機は、1953年2月20日から1970年8月23日まで商業飛行に供された。宣伝飛行や遊覧飛行、農薬散布、人命救助、山間部の高圧電線架線などに使われたあと、1973年に登録を抹消され、東京・神田にあった東京交通博物館に寄贈された。 2006年、交通博物館の閉館に伴いANAグループが再取得し、東京都大田区下丸子の「ANA Training & Education Center」に展示されたが、今回、大田区羽田旭町に新たに総合トレーニングセンター「ANA Blue Base」が出来たのを機に移設され、社員向けの研修エリアに展示されることになった。 2日間にわけておこなわれる移設作業のうち、筆者は初日に立ち会った。作業に従事するのは、ANAの現役整備士9人。彼らを統括するのは1974年入社のベテラン、伊藤剛さんだ。伊藤さんは入社してから3年間ほど、ヘリコプターの整備に従事していたという。あまり知られていないが、ANAグループは1986年までヘリコプター部門を有しており、最盛期の1969年頃は27機が運用されていた。 「現在、ANAグループの社員で、ヘリコプター整備の経験を有するのは、私を含め数人しかいません」と、伊藤さんは話す。 今回の移設作業に伴い、スキッド(降着装置)とメインローター(回転翼)、そしてメインローターマスト(金属製シャフト)が取り外された。機構自体は単純なので作業はむずかしくないが、半世紀前の機材だけに、慎重におこなう必要があるという。ボルトの脱着作業では「このまま力を入れ続けて、取り外して良いのか?」と、若手の整備士が伊藤さんに確認する場面があった。 「コンディションは良好です。エンジン内部はサビも発生していないので、オーバーホールすれば再始動するかもしれません。世界中の47D-1型機で、これほど状態の良い機体はないと思います」 初日の解体時間は約3時間で終了。2日目は、機体と付属部品をユニック車に載せ、ANA Blue Baseへ運搬し、再度組み立てられた。 「ANA

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(2020/07/01)