藤井七段と30歳差の木村王位警戒「大人びている」(日刊スポーツ)

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将棋の最年少プロ、藤井聡太七段(17)が木村一基王位(47)に挑戦する第61期王位戦7番勝負が1日、愛知県豊橋市で開幕する。6月30日、両者は対局会場となる「ホテルアークリッシュ豊橋」で会見。藤井は初の2日制の対局に「1手1手、最善を追究して指したい」と意気込んだ。木村は「彼を17歳の少年というとらえ方をしていない」とキッパリ。地元・愛知で「史上最年長VS史上最年少」が激突する。 【写真】対局会場となる「ホテルアークリッシュ豊橋」の対局場で検分する藤井聡太七段(左)、木村一基王位    ◇   ◇   ◇ JR豊橋駅前に立つ「ホテルアークリッシュ豊橋」。通常は結婚式に使われるチャペル音楽堂には10畳の畳が搬入され、対局場が設営された。立会人の谷川浩司九段同席のもと、藤井は照明の具合、駒や盤、座布団の座り心地などを確かめる検分を行った。 検分後、藤井は「2日制の7番勝負で、持ち時間が8時間。じっくり考えられるので、1手1手、最善を追究して指したい」。いつものように冷静に話したが、緊張感も漂わせた。 地元・愛知での王位戦は初めてのことばかりが待ち受ける。王位戦は全国を転戦し、1局を2日かけて戦う7番勝負。2日制の対局では、1日目は午後6時まで指した後、手番を持つ方が次の差し手を紙に書き、封筒に入れて立会人に渡す「封じ手」が行われる。2日目の朝に封じ手を開いて対局を再開する。谷川から封じ手の手ほどきを受けた藤井は「やってみないと分からないが、2日間通し、集中力を切らさないようにしたい」と闘志を高めた。 迎え撃つ木村は、30歳の年齢差について「こればかりは縮める手段はない。年齢差は気にしない」と話し、「彼を17歳の少年というとらえ方をしていない。技術的なうまさも含めて、もっと上。大人びている」と警戒心を見せた。 木村は昨年、最年長で初タイトルを奪取した。「中年の星」とも呼ばれる。力強い受けが持ち味で、「千駄ケ谷の受け師」の異名を持つ。棋聖戦で史上最年少でタイトル初挑戦を決めた藤井は「怪物」とも言われ、棋聖戦では連勝でタイトル奪取に王手をかけている。17歳が一気に2冠へ突き進むのか。「史上最年長VS史上最年少」。注目のシリーズが始まる。【松浦隆司】

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(2020/06/30)