小池知事がコロナ新指標発表、数値基準なく戸惑いも(日刊スポーツ)

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東京都の小池百合子知事(67)は30日、会見を行い、新型コロナウイルス感染状況や医療態勢を伝える新しい指標の方向性を公表した。 【写真】2日深夜、初の「東京アラート」が発令され、赤く点灯された東京湾に架かるレインボーブリッジ 新指標は7項目あり、感染状況から医療提供態勢状況を重視するものだが、これまでの「東京アラート」とは違い、新しい指標では、休業再要請などの目安となる数値基準は設けない。小池氏は「分かりやすく伝える」と強調したが、戸惑う声が続出しそうだ。    ◇   ◇   ◇ 新しいモニタリング指標では、専門家が主に7項目の感染状況と医療提供態勢を分析。結果をもとに、都がモニタリング会議を行い、会議の評価に基づき、都としての対応を決定する。7項目に発熱に関する消防への相談件数、救急搬送受け入れ状況などをあらたに盛り込んだ。専門家による分析を基本的に週1回、実施する。7月1日からの試行を経て、本格実施する。 新指標には、休業再要請などの数値基準がない。小池氏はその理由を「現場などの数字や感覚を含め判断すべきと。どの数字までいったら、ではなく、全体像をつかんでいかなければならない」と説明した。 今後、休業要請基準を出す可能性についても「感染症をどのように拡大防止していくのか、ひとえにそれにかかっている」とし、方針は示さなかった。感染拡大防止と経済の両立を強調するだけに、経済をストップさせたくない都が“総合的判断”として、意向を盛り込むこともありそうだ。 都の直近7日間の感染者数の平均は約55・1人に達しており、「東京アラート」の休業再要請指標だった50人を上回る状態が続く。 そのような状況を鑑みてか、小池氏は現在の病床数はレベル1の1000床だが、前日29日にレベル2にあたる3000床の確保を医療機関に依頼したと明かした。「準備にも時間がかかるので」と説明したが、都の関係者を含め、レベルを上げた細かい基準は示されなかった。 小池氏は「都がモニタリング会議を行って、都民の皆さんには、分かりやすい言葉でお伝えする」と約束した。数値基準がない新指標を都民や事業者誰もが分かるように、いかに分かりやすく伝えることができるのか。今後の大きな課題となる。【近藤由美子】

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(2020/06/30)