20歳巨人戸郷2連勝、大人の投球で33年ぶり快挙(日刊スポーツ)
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<巨人5-2DeNA>30日◇東京ドーム
20歳の右腕が“大人の投球”で33年ぶりの連勝を飾った。DeNAとの首位攻防戦に先発した巨人戸郷翔征投手が、1回に2点を失いながら2回以降立ち直り、7回途中2失点でチームトップタイの2勝目を挙げた。高卒2年目以内の開幕ローテーションからの連勝は桑田真澄以来、球団史上33年ぶり3人目。24歳の誕生日だった4番岡本和真内野手は、プロ入り初のバースデーアーチを放つなど2安打2打点。6回には右前に技ありの同点適時打を運び“大人の打撃”で勝利に貢献した。
【写真】勝利投手の戸郷は原監督らと並んでチームメートとエアタッチ
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ベンチに戻り帽子を脱ぐと、初めて悔しさをあらわにした。戸郷は前回登板の23日広島戦と同じ7回途中での降板。グラウンドでは表情を変えず「チームのためにというのもありますし、悔しいですけどそれを押し殺した」とベンチに戻った。
初回は“大人”になりすぎた。先頭の梶谷から連打を浴び、佐野の犠飛、宮崎の適時打でいきなり2点を献上した。「長いイニング投げたい。あんまり飛ばし過ぎないっていうのも考えながらやった」。少ない球数を意識するあまりコースへの意識が甘くなり、真ん中付近に入った球を捉えられた。
2回以降は開き直り、6回まで無安打に封じる別人の投球を披露した。特に5回、6回は、恐れずストライクゾーンに投げ込み、打者7人に対して4度1球で打ち取った。「チームのためにやってるんだっていうところで。1つ気持ちを入れ替えた」と恐れを払拭(ふっしょく)した。高卒2年までに開幕ローテから無傷の連勝。球団では堀内恒夫と桑田真澄に続き3人目の記録となった。
4月4日に20歳の誕生日を迎え、大人のたしなみを覚えた。高田から誕生日プレゼントとして、1万2000円ほどのスタンドビールサーバーをもらった。缶ビールなどセットすれば、超音波でビールを1秒間に約4万回という速さで振動させ、クリーミーな泡が出せる装置だ。昨季勝ち星はつかなかったものの、優勝を決めた9月21日のDeNA戦にプロ初登板初先発。その夜のビールかけは19歳で、浴びたのは炭酸水だった。そこから大きく成長した。
約3カ月前まで未成年だった青年は、2カード目の初戦を任されるまでになった。「いろいろな意味が込められていると思う。自覚と責任というのを自