楽天鈴木大地1号「100点」古巣に強烈な恩返し(日刊スポーツ)
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<楽天15-4ロッテ>◇30日◇楽天生命パーク
強い! 楽天が、2回に一挙7点を奪うなど15安打15得点猛攻で完勝。首位ロッテの連勝を8で止めた。序盤のビッグイニングを締めたのは、ロッテからFA加入した鈴木大地内野手(30)。今季1号となる3ランを放ち、古巣に強烈な恩返しを決めた。今日1日には、同じく前ロッテの涌井秀章投手(34)が先発予定。勝てば首位に並ぶ。
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鈴木大が驚くほど速く、一目散にベースを1周した。2回に味方打線が4点を奪い、ロッテ先発二木をマウンドから引きずり降ろした直後の第2打席。1死一、二塁で、2番手中村稔の初球142キロ直球を右中間スタンドへ運んだ。
「自分としては100点のホームラン」という完璧な一打。試合前のロッカー室では、昨シーズン西武から加入した浅村と、古巣との初対戦について話をしていた。場外ホームランという結果を残した浅村に対して、鈴木大は「まさか自分はそんなのない」と話していたが、そのまさかが現実に。「気持ちが高ぶりすぎて、かなり速く1周走ったくらい興奮していた。(ベンチで)本当にみんなが喜んでくれていて、うれしいという感情に変わった」。仲間の笑顔を見て、ようやく自分も自然な笑顔で喜びを爆発させた。
楽天は2回に一挙7点を奪って逆転すると、4回に浅村、6回にロメロの本塁打も飛び出し、終わってみれば大量15安打15点で首位攻防戦の初戦を取った。12球団最多得点の攻撃力で、12球団最少失点だったロッテ投手陣を粉砕した。
それでも三木監督は「勝ってヨッシャーというよりも、細かいところをもっと詰めていかないとという思いの方が強い。振り返る点はしっかり振り返って、今後につなげていかないと」という。鈴木大も初回に併殺打、4回には2度送りバントを失敗した後、三振に倒れた。鈴木大も「この6連戦、1個でもチームの流れを変えてしまったら、連勝も連敗もある。そこはしっかり反省しなきゃいけない」と口にした。
そのあたりも三木監督が鈴木大を信頼している部分。「野球に対して真摯(しんし)に取り組む選手。自分が成長できるように何をすべきか。若い選手も背中でいろんなことを教わっている」。この日は同じロッテからの移籍組、酒居も好投。今日1日の試合では、こちらもロッテからの移籍した涌井が先発し、首位に並びたい。【千葉修宏】
▽楽天弓削(