<北朝鮮>内部文書入手 全民軍服務制の実態を探る(2) 金正恩氏守る「自爆勇士に鍛えよ」と明記 石丸次郎(アジアプレス・ネットワーク)

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北朝鮮の招募(新兵入隊)は毎年4月初旬に行われる。高級中学校を卒業したばかりの17歳の少年・少女たちが新品の軍服に袖を通して集まり、両親や地域住民に盛大に見送られながら、配置された部隊に向かう儀式が盛大に行われる。春の恒例行事だ。 「栄えある人民軍入隊」は北朝鮮では慶事とされるが、愛する子供と別れる父母の心中がざわつかないはずがない。たまの休暇があるとはいえ、10年前後もほとんど会うことができないのはもちろんだが、それよりも入隊後の過酷な兵営暮しが心配になるのだ。 心配の一番は軍内に蔓延する栄養失調。次に事故、いじめ。娘を入隊させる場合は、部隊内のセクハラも恐ろしい。今年の招募は、新型コロナウイルスの影響で4月末に延期され、つかの間、親たちをほっとさせたという。それでも別れの瞬間はやって来た。 「今年の招募は、4月末から歓送行事なしで、順次送り出しだけをした。コロナウイルスの影響で、まず新兵訓練所で地域別に分けて寝泊りさせて20日間訓練を行い、感染の疑いがないと判断さたれ新兵たちは合流して、中隊や分隊を編入させられて訓練を行った。新兵訓練期間は一切外出禁止で、農村動員や他の外部への動員も禁止されていた。民間人と接触させないためだ。空腹になったら外で間食するようにと、親たちが持たせた金も使えないほど厳格に隔離していた」 4-6月にコロナウイルスに関連して朝鮮人民軍の状況を調査した取材協力者は、このように伝えてきた。 さて、この北朝鮮のリクルート(新兵調達)。実態はどうなっているのか? 前回に続いて、アジアプレスが入手した北朝鮮の内部文書「<法解説提綱> すべての公民は軍服務の要求を徹底して実現しよう」と、北朝鮮国内での調査をもとに報告しよう。

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(2020/06/30)