【POG】藤沢和厩舎が送り出す良血アークライト 日曜函館で万全の始動(東スポWeb)

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【POGマル秘週報】その日の藤沢和調教師は不機嫌そうに見えた。名牝ハープスターの全弟として早い段階から注目を集めていたアークライト(父ディープインパクト、母ヒストリックスター)のデビュー予定(21日=東京芝1600メートル)当該週、火曜朝のことである。 「あまり悪かったら使わないぞ」  ぶっきらぼうに話す藤沢和調教師の言葉に“状態が良くないんですか?”と思わず返してしまったが、すぐさまそれが馬場状態を指すことに気づいた。  伏線はその2日前の新馬戦(14日=東京芝1800メートル)。不良馬場で行われたそのレースにオブデュモンドが出走して、3番人気11着と見せ場なく敗れた。その前週の新馬戦(6日=東京芝1600メートル)でもショベルヘッドが3番人気7着。入念な乗り込みで満を持しての出走だった2頭が、想像以上の苦戦を強いられたのだ。 「(アークライトは)状態はいいんだよ。ただ、520キロもある大きな馬で、(道悪の適性は)分からないから。条件は他の馬もみな同じだけど、向き、不向きというのはある。力を発揮できなければ意味がないわけだし、故障してもつまらない」  土日(13、14日)とも不良馬場で行われた東京の芝が頭に強烈に残っていた上に、週末は再び雨予報。“使わないぞ”は東京での出走をやめて、函館に目標を切り替えることにあり、翌日にはすぐさま実行に移す決断が下された。  かくして今週末の函館デビュー(7月5日=芝1800メートル)が決まったアークライトを、藤沢和調教師は「向こう(函館競馬場)でスクーリングができるのは大きいし、芝で追い切りもできる。フットワークが良くて、すべてにおいてレベルが高い。大物ですよ。牧場(ノーザンファーム)の期待馬だからね」と高い評価を口にして、北の地に送り出した。  19日に函館入りしたアークライトは、藤沢和調教師の弁通り、24日に現地の芝で1週前追い切りを消化。同厩のレッドジョコンダ(3歳未勝利)に追走態勢から、馬なりのまま馬体を並べた(4ハロン54・8―12・2秒)。 「時計は遅かったけど、しまいの反応や動きは良かった。直前にクリストフ(ルメール)が乗って、もう一本追える。函館は涼しくて調整がしやすいし、洋芝も姉(ハープスター=2014年札幌記念1着)が走っているから合うだろう。いずれこっちも暑くなるだろうから、気候的にもちょ

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(2020/06/30)