【外信コラム】南北事務所爆破が信じられなくなる光景が… 韓国にとって「平和」は現実なのか(産経新聞)

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 朝鮮戦争勃発から70年となった今月、毎週末に韓国北西部の江華島(カンファド)や金浦(キムポ)、坡州(パジュ)、漣川(ヨンチョン)など北朝鮮に近い前線地域に行ってきた。脱北者団体が北朝鮮の体制を批判するビラを北に向け散布すると予告したこともあり、所々で警察が検問していたが、それ以外はいつもと変わらない風景だった。  北朝鮮につながる鉄道、京義(キョンウィ)線が通る坡州の臨津閣(イムジンガク)では家族連れで遊園地がにぎわい、橋の下の釣り堀では釣り糸が何本も垂れていた。また、ツーリングやサイクリングを楽しむ人々の姿も各地で目立った。  軍事境界線の向こうの開城(ケソン)で、北朝鮮が16日に南北共同連絡事務所を爆破したことが信じられないほどだ。あちこちの掲示物に記された「平和」の文字が希望ではなく、韓国側では現実であるように映る。  場所によっては北朝鮮の野山が見え、北側の空は青く、雲が浮かんでいる。自然の景色は同じくのどかなのだろうが、目と鼻の先で北の住民が休日においしいものを好きなだけ食べ、レジャーを満喫しているとは想像し難い。  そんな韓国側の前線地域の緊張感のうかがえない光景は、北との豊かさの差を象徴しているようにみえる。北の空を見上げながら、「韓国への次の挑発や揺さぶりとして、北は何を計画しているのだろう」と思いをめぐらせた。(名村隆寛)

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(2020/06/30)