「朝鮮戦争って何?」今こそ知るべき基礎知識~辛坊治郎が解説(ニッポン放送)

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辛坊)私もこの職業で愕然とすることはあります。いまから20年くらい前に日本とある有名私立大学を優秀な成績で卒業された女性のアナウンサーと生本番中にベトナム戦争の話になりました。しかしなんだか話が噛み合わないのです。「ベトナム戦争ってどこが勝った?」って聞いたら「アメリカ」というのです。「いやいや、そこから説明しないとまずいのか」と思います。そうなると朝鮮戦争というともっとそうした場合が考えられます。「朝鮮戦争って何?」って話なのです。 飯田)なるほど。 辛坊)実は朝鮮戦争というのは日本の戦後にはものすごく大きな影響があって、朝鮮戦争がなかったらもしかすると戦後の復興、日本の経済成長はいまとはまったく異なる形になっていた可能性は大きいのです。1945年に日本は太平洋戦争に負けてボロボロになった。ところが1950年6月25日、70年前に朝鮮戦争が始まったことで朝鮮特需ができる。アメリカ軍の前線基地というのは日本になり、いろいろな軍事物資をはじめ支援物資を国内で大量生産するという、この景気で日本は戦後復興の足掛かりをつかんだといわれています。ですので朝鮮戦争というのは実は朝鮮半島だけのことではなくて日本の戦後の歴史にもものすごく大きな影響を与えています。 かいつまんで言うと朝鮮半島は1910年に日韓併合で日本領になりました。1945年に日本が太平洋戦争に負けたことで独立をしたのですが、この日本が太平洋戦争で負ける8月15日の直前にソ連が満州になだれ込んでくるわけです。なぜなだれ込んできたのかというと、もう太平洋戦争は終わるということを見込してソ連は朝鮮半島全域に影響力を行使したいという思惑でなだれ込んできた。アメリカとしては朝鮮半島全部が共産化するのはいかがなものかということで当然、その後朝鮮半島に米軍を上陸させます。北にソ連、南に米軍ということで話し合いの結果38度線という朝鮮半島の真ん中の部分に線を引いたのです。ここから北には「朝鮮民主主義人民共和国」というソ連の息のかかった共産国で、南側はアメリカの息のかかった「大韓民国」。そうして2つに分けたのですが、そのあとソ連と中国、北朝鮮の金日成は朝鮮半島全部を支配したいという思いはある。アメリカはどこまで本気で守るつもりがあるのかという思惑がある。ところがここでアメリカの国務長官があほな発言をするのです。

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(2020/06/30)