オフの練習が逆効果? 渋野日向子開幕戦予選落ちの後遺症(日刊ゲンダイDIGITAL)

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【ゴルファー羽川豊の「プロの目」】  約3カ月遅れでスタートした今季女子ツアー開幕戦「アース・モンダミンカップ」は最終ラウンドが月曜日に順延になり、渡邉彩香が5年ぶりにツアー4勝目をマーク。「オフにあまり練習できなかった」という昨季2度目の賞金女王タイトルを手にした鈴木愛もプレーオフに残る活躍をしっかり見せました。さらに、若手プロも上位争いに絡んでくるなど、いい試合でした。  その一方で、注目された渋野日向子の予選落ちは意外でした。初日にボールマーカーを戻し忘れて2罰打を科されるなど、慢心ではないけれど、集中力が欠けていました。  試合の流れの中で、当たり前のことですが、スタート前に14本のクラブを用意する、悪天候なら雨用の準備をする、などベテランでも開幕戦は初心に戻って入念に臨まなければいけません。そういう至極当然のことをミスして、もったいない部分があったといえます。  ゴルフ内容でいえば、久しぶりの大会で重圧がかかる中、オフに取り組んだショットができるか、グリーンを外した時のリカバリーはどうか、パットはちゃんと打てるのか、など確認しながらのラウンドになります。  ところが渋野の場合、オフに取り組んだ内容が実戦でズレてしまい焦ったのかもしれない。それは、「もっと練習しなければいけない」「オフにやってきたことが意味のないことだったのか、と思うくらいの内容」というコメントによく表れています。 ■余計なことはやらないほうがいい  渋野は日本人選手42年ぶりのメジャーチャンピオンです。明るく、思い切りのいいプレースタイルと強気のパッティングが持ち味ですが、そんな長所が試合で見られませんでした。  オフに取り組んだことがちょっと違っていたのかもしれない。ゴルフは変えなくていいところまで変えてしまうと、スコアがつくれなくなってしまう怖さがあります。将来の米ツアー参戦を目指して準備している部分もあるでしょう。向上心は大事ですが、プロは自分のスイングを理解できているのか、が問われます。  安定感を見せる鈴木は、「私のスイングはこれだ」という明確なスタイルがあります。それは、このスイングならスコアをつくれるという自信につながります。開幕戦で結果が出たプロと、出なかったプロでは、オフのトレーニングや練習の球数、ラウンド回数も違うはずです。  ゴルフは毎日練習しても

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(2020/06/30)