台湾滞在歴ある日本人陽性で「感染ゼロ」に疑念 「全員検査」求める声も(中央社フォーカス台湾)

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(台北中央社)台湾に滞在していた日本人女性から新型コロナウイルスの陽性反応が出たことで、「感染ゼロ」への疑念が生じている。国内の感染状況を明らかにするために「全員検査」を実施するべきだとの声も上がっているが、中央感染症指揮センターの荘人祥(そうじんしょう)報道官は、台湾では疫学調査を行った上で必要な人に対し検査する方針を取っていると説明。全員への検査を軽々しく実施するものではないとの考えを示した。 台湾では海外ルートを除いた感染者は24日まで73日連続で確認されていないとされていた。だが同日夕方、台湾南部の学校に通っていた日本人女性が帰国の際、日本の空港で受けた検査で陽性となったことが発表された。女性が台湾に滞在していたのは2月末から今月20日まで。同センターは女性が台湾で感染した可能性は排除できないとの見方を示した。 同センターは女性が通っていた学校の教員や学生、寮の関係者などを接触者とし、うち123人にPCR検査を実施。全員の陰性が確認された。ただ、123人は少なすぎるとメディアに投書を寄せた専門家も見られた。 これについて荘報道官は、女性は不特定多数の人が密集するナイトクラブやカラオケなどに行っておらず、主に学校や寮で過ごしていたとし、台湾での滞在期間中、交流があった人は限られていると説明。これらは全員、接触者として経過観察の対象とされており、この女性と特に仲が良かった日本人2人の陰性もすでに確認されていると反論した。 この123人については、感染歴の有無を調べる抗体検査も実施しており、7月上旬に結果が出そろう見通し。 だが、台湾では検査数が不足しているのではないかとの不安も広がっている。荘報道官は、検査数が足りているかどうかは感染の広がりの規模を基準とするべきで、国の人口全体を基準にするべきではないとし、台湾の陽性率は非常に低いと強調した。 (陳偉テイ/編集:楊千慧)

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(2020/06/30)