小児性犯罪のオンラインネットワークを捜査、3万人対象 ドイツ(BBC News)
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ドイツ当局は、オンライン上の小児性犯罪ネットワークに関連して、3万人の容疑者を捜査している。
捜査のきかっけは、昨年ノルトライン・ヴェストファーレン州ケルン近郊で43歳の男が自らの娘をレイプし、その虐待の様子を撮影した動画をシェアしたとして逮捕されたことだった。
この逮捕によって警察は、ドイツ国内に広がる容疑者ネットワークを発見。そのうちの70人以上がこれまでに特定されている。
地元当局はこの発見は「実に気がかり」だとしている。
■虐待写真を交換
捜査は当初、ケルン郊外ベルギッシュグラートバッハを中心に捜査が進められた。同地では、複数の家族が自分たちの子どもが虐待されている写真を交換しているのが確認されたという。
43歳の容疑者は今年8月に裁判にかけられる予定で、ほかの容疑者も複数逮捕されている。
5月には、小児性犯罪ネットワークとつながりのある27歳の兵士1人が禁錮10年を言い渡され、無期限で精神病院に収容された。
■児童虐待事件が複数発生
ドイツでは、特にノルトライン・ヴェストファーレン州で児童虐待事件が複数発生し、地域を震撼させている。
今月初旬には同州ミュンスターにある地下室から児童虐待に関連する写真や動画が見つかり、子どもへの性的虐待容疑で11人が逮捕された。捜査官は当時、5歳、10歳、12歳の被害者を特定したと述べた。
さらに、同州リュクデのキャンプ場では1998年から2018年の間に、複数の男が子どもたちを数百回虐待していたことが明らかになった。被害者のほとんどは3歳から14歳だった。
ノルトライン・ヴェストファーレン州のペーター・バイゼンバッハ法務相は記者団に対し、「児童虐待の加害者や支援者をインターネットの匿名性から引きずり出したい」と述べた。
(英語記事 Germany probes 30,000 over paedophile network )