新型コロナで緩和されたオンライン診療の実態とは? 現役ドクターが現状を語る(GQ JAPAN)

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斎藤 オンライン診療はもともと、へき地に限定されていましたが、本格的にはいつ解禁されましたか? 宮田 3年ほど前です。ただし、高脂血症、高血圧などの生活習慣病で症状が安定した一部の再診や、初診は原則ダメで、例外的に禁煙薬などの一部の自由診療のみに限定されていました。新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、大幅に緩和され、初診も認められました。 斎藤 なぜ対象が緩和されたのでしょうか? 宮田 院内感染からの医療崩壊を防ぐためです。 斎藤 海外ではオンライン診療が盛んであると聞きます。 宮田 中国や欧米ではオンライン診療が盛んで、以前から初診も対応しています。 斎藤 なぜ今まで日本は、オンライン診療が厳しく制限されていたのですか? 宮田 対面診療と比べるとオンライン診療は触診や血液検査などができず、とくに初診では誤診のリスクが高まります。日本医師会がとくに初診に対して根強く反対していたのはそのような理由からであると思います。厚生労働省も長年、慎重なスタンスでした。しかし、コロナの状況においてはオンライン診療のメリットの方がリスクを上まわり、日本医師会も厚生労働省も緩和を認めました。 斎藤 オンライン診療の緩和は期間限定しょうか。 宮田 はい。永続的に緩和されたわけではありません。ただし、第2波、第3波が起こる可能性があるので、具体的な期限は設けられていません。「感染拡大収束後もオンライン診療の緩和策は続けるべき」という意見は多数あります。 斎藤 オンライン診療時、医療機関が用意すべき機器は? 宮田 特別な機器は必要ありません。パソコンやタブレットなどがあれば診察出来ます。 斎藤 処方できる薬に制限は? 宮田 ほとんどありませんが、一部向精神薬や抗がん剤は処方できません。また前医の処方の状況等がわからない場合は1週間までの処方になります。長期間服用している薬について情報をしっかりと把握できれば、1カ月間などもっと長い処方が出来ます。 斎藤 処方内容の電子化も進んでいるそうですね。 宮田 はい。処方内容を病院から調剤薬局に直接、QRコードを使い、電子データで送付出来るようになりました。調剤薬局によっては自宅まで、バイク便などを使って数時間以内に処方薬を届けてくれるサービスもありますよ。

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(2020/06/29)