「そのデザインは誰かを省いていないだろうか」──真のインクルージョンを提唱するシネイド・バークの挑戦。(VOGUE JAPAN)
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「私にとって、公衆トイレの利用は災難です。鍵に手が届かないので、身の回りにあるものを駆使して鍵をかけるか、到底届かないときは見知らぬ人に扉の外で少し立っててもらうようお願いします。また、コーヒーショップでの注文も一苦労。まずレジに立つ店員さんに気がついてもらえません。無事に注文ができたとしても、受け取りカウンターに置かれた蓋のない熱々のコーヒーを背伸びして取ることが、どれほど恐ろしいことか」
そして、ファッションをこよなく愛するシネイドはこう続けた。
「私はファッションを通して、自分らしさを表現したい。例えば、プロフェッショナリズムや洗練された大人の女性を体現するような靴を履きたいのです。しかし履けるのは、マジックテープのついたものや、底が光るようなタイプの靴……。デザインは、人の尊厳や人権を侵害する脅威となることもあれば、少しの工夫ですべての人にとって機能的で生きる喜びを与えてくれる力を持つこともできるのです。皆さん、新たな観点を今日持ち帰って下さい。私たちが生み出したデザインは、誰かを省いてしまっていませんか」