「しなやかに働く」とは!? 女性に押しつけられるダブルスタンダード。(VOGUE JAPAN)

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男女共同参画社会基本法が施行されて20年。私たちの社会は、本当に「男性も女性も意欲に応じて、あらゆる分野で活躍できる」場所となっているだろうか。私はIT関連会社に新卒で入社し、勤続11年になるが、女性に押しつけられる「ダブルスタンダード(二重基準)」は意外にも身近にあふれていると感じる。しかもそれは、無情にも、男性優位の社会で揉まれてきた女性上司に根深く巣食っているように思えてならない。 女性職員向けのセミナーを企画していた時だった。案内文を作り、女性役員に見せたところ「しなやかに」という言葉が追加されて戻ってきた。しかし正直なところ、女性が「必死になりすぎることなく、けれどバリバリ働く」ことを暗に示すこの表現が、私はいつも理解できないでいた。なぜならそこには、「頑張ってもいいけど、ガムシャラは可愛くない」というような意識が働いている気がしてならないからだ。 「男女平等」なんて言葉がまだ浸透していなかった時代に、時に私生活も顧みずにガムシャラに働き、生き残ってきた女性役員たちは、自らの経験上「柔らかさもないと男性優位の社会で生き残れない」ことを身をもって知っている。だからこそ、この「しなやかに」というワーディングをチョイスしたのだろう。だが、「涼しい顔してめちゃくちゃ頑張れ」なんて、正直、無理難題ではないだろうか。

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(2020/06/29)