【宝塚記念・後記】4着サートゥルナーリアに“血の壁”敗因は稍重馬場ではなく距離(東スポWeb)

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 1番人気サートゥルナーリアは伸びを欠いて4着――。2007年以来のフルゲート戦になった第61回宝塚記念(28日=阪神芝内2200メートル)で主役候補だった皐月賞馬は不発に終わった。上がり3ハロン40秒超の馬が何頭も出た特殊な稍重馬場が影響したように思われたが、最大の敗因は血統面からくる「距離」。同陣営にはある意味、衝撃的な敗戦になった。  過去最高の状態に仕上がり、あとは結果を待つのみだったサートゥルナーリア。だが、結果は1番人気を裏切る4着失速。単純に力が足りない? 人気先行型の烙印が押されてしまいそうな結果だが、その敗因は能力ではなく、同馬に流れる短距離王・ロードカナロアの“血”かもしれない。  レース後のルメールが最初に発した言葉は「馬場が悪過ぎた」。しかし、それは道悪の巧拙を問うものではなく、タフな馬場になってしまったがゆえに表面化してしまった距離適性に言及したもの。それはサートゥルナーリアの今後を左右するかもしれないショッキングな内容だった。 「神戸新聞杯(良馬場)の時も直前に雨が降りました。でも、あの時はまるで問題がなかった。超スローペースで残りの800メートルだけをフルパワーで走ればよかったからです。でも、今回は違いました。スタート直後の位置取りが悪く、少し苦しい状況になってしまったこともあったけど、2000メートルまでは本当にいい走りをしていたんです。でも、ラストの200メートルでスタミナが切れてしまった。2200メートルはギリギリの距離と思うけど、雨が降ったことでそれ以上の距離を走るスタミナが必要になってしまったんです。これがこたえました」  見守った角居調教師のジャッジもルメールに近いニュアンス。「確かに厳しい競馬になってしまったけれど、距離もあるのかもしれない。古馬になってカナロアが強く出てきているので」と言葉少なにコメントした。  仮にそれが事実であるのなら、今後の選択肢は確実に狭くなるだろう。4着敗戦という結果以上にダメージの大きい敗戦となってしまった。

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(2020/06/29)