【宝塚記念・後記】新女帝クロノジェネシス歴史的圧勝の秘密 キセキ騎乗の武豊は脱帽「バケモノがいた」(東スポWeb)

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 28日、JRA(日本中央競馬会)上半期のフィナーレとして行われたGI第61回宝塚記念(阪神芝内2200メートル)を制したのは2番人気のクロノジェネシス(牝4・斉藤崇)。GI馬8頭が揃った豪華決戦だっただけに、ゴール前で競り合う“肉弾戦”をイメージしたファンも多かったはずだが、結果はレース史上最大の6馬身差の楽勝だった。昨年の有馬記念を5馬身差で圧勝したリスグラシューをほうふつとさせるパフォーマンスが意味するものとは何か? 2頭の牝馬の共通点をなぞりながらクロノジェネシスの可能性を探っていく。なお、1番人気のサートゥルナーリアは勝ち馬に12馬身3/4差の4着に完敗した。  レースの30分前に降ったゲリラ豪雨。これが勝利のアシストになったのは間違いないだろう。だが、本当にそれだけが勝因なのか? 楽々と突き抜けたクロノジェネシスが2着キセキにつけた着差は1994年ビワハヤヒデの5馬身、2006年ディープインパクトの4馬身を上回る6馬身。これは宝塚記念史上最大の着差だった。異常なまでの強さ。4角先頭の横綱相撲を見せつけられ、検量室に戻った武豊は角居調教師に「バケモノがいた」と脱帽。レース後、担当の和田助手も「俺もびっくりした」と驚いたほどで、関係者の予想をもはるかに超えるレース内容だった。しかし、同馬が単なる道悪巧者ではないことは、上がり32秒台をマークして勝ち切った過去の成績が示している。それでは、この驚がくの勝ちっぷりの理由はどこにあるのか?  牝馬は早熟で牡馬は成長力に富む――。この世界で長く語り継がれてきた常識が、ここ数年で一気に変わってきている。例えば、昨年の宝塚記念覇者であり、年度代表馬に選出されたリスグラシュー。彼女は2歳夏にデビューした430キロ台の小柄な馬で、早熟で競馬センスの高さこそがセールスポイント。少なくとも、本格化を果たした一昨年の秋まではそのようなイメージで語られていた馬だった。そして、今回のクロノジェネシスもまた2歳夏にデビューし、当時の馬体重は440キロ。堅実な末脚はセールスポイントだが、タイトルを取るほどの破壊力はない――それが3歳春までのイメージだったはずだ。だが、リスグラシューが馬体のボリュームアップと比例して成長していったように、クロノジェネシスも昨年の同時期とは比較にならないほどに成長。前走比で10キロ増だった今回の464キロ

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(2020/06/29)