ポルシェ718ケイマンGT4にスコットランドで試乗──心に残っているクルマ達 2019-2020 Vol.6(GQ JAPAN)

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訪れた目的は、ポルシェ718ケイマンGT4の初めてのテストドライブ。前日まで別の試乗のためにドイツに居た私は、フランクフルト発の飛行機でエジンバラ空港へ。ここからクルマでM90を北上し、約30分も走ればサーキットの入り口に到着する。チケットのもぎりのおじちゃん、おばちゃんが居そうな、とてものどかな雰囲気のコース。途中の緩いコーナーが連続する丘陵地帯では、牛がのんびりと草を食んでいたっけ。 午前中に到着した時の天気は雨。とは言え、この国に来て天気に文句を言っても仕方がない。幸い、走行している別の国の組の走りを見ているうちに雨は上がり、午後の自分たちの走行の時にはレコードラインはほぼ乾いた状態で走ることができた。 ちなみにサーキットも初訪問なら、最新の718ケイマンGT4ともここが正真正銘の初対面。しかし走行はいきなりインストラクターの後を、全開でフォローするかたちで始まった。我々モータージャーナリストの参加する海外メーカーのテストドライブイベントは、いつも大抵そんな感じだ。 このコース、とにかくアップダウンの凄さに圧倒される。最終コーナーを立ち上がりメインストレートに入ると急な上りになるが、スタートライン辺りからはそれが急な下りに。そのまま右、左と切り返す高速S字を過ぎて、更に行くと今度はコーナーの先がまったく見えない丘をひとつ超えるような上り、そして下りが待ち受けているといった具合。けれど、今どきの綿密に設計されたサーキットでは味わえないスリリングな刺激が堪らない。 実際、サーキット外の景色を見ても、おそらくは自然の地形をそのまま活かしているのだろう。人為的ではないだけに先読みがしづらいし、年代モノの、しかも田舎のサーキットだけにコース幅だって非常に狭い。単純に走るだけならいいが、実はここではレースだって開催されている。元F1ドライバーの中野信治氏は武者修行時代にここでレースをし、コースレコードも持っていたと聞いた。一体、この狭いコースのどこに競り合い、抜き合うスペースが有るというのだろう?!

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(2020/06/28)