ポストコロナ時代のオフィス環境をハーバード大教授が予想。(VOGUE JAPAN)

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歴史を振り返ってみると、危機的な状況が建築・設計の問題点を改善する契機になることは多々ある。1942年に起こったボストンのココナッツグローブ・ナイトクラブでの火災は、外開きのドアと人目を引く出口標識の導入につながった。また、1995年のオクラホマシティ連邦政府ビル爆破事件を教訓に、セキュリティの厳重な高層ビルの外に防護柱が設置されるようになった。2001年のアメリカ同時多発テロ事件後には、飛散防止ガラスやコンクリートコア構造の建築物が増加した。そして新型コロナウイルスも、今後の建築に大きな影響を及ぼすだろう。特に、人の出入りが多いオフィスビルは変化が必要だ。 実際、その変化は既に始まっている。アメリカ建築家協会は、5月6日にコーワーキングスペースを安全に再開するためのガイドラインを発表した。別々の出入口の設置やオフィスへの入退時に人の流れを分離する導線の確保。そして十分なソーシャルディスタンスが保たれる待合スペースなど、安全な仕事環境を作るためのさまざまな新基準が導入された。 オフィスには、アクリル製ガードの設置、タッチレスキーカードシステムの導入、そしてオープンなフロアプランを分割する可動式のパーテーションなどが提案された。また、デスクは対面にならないようにジグザグに配置し、エレベーターのボタンには汚れを拭き取りやすい透明フィルムをかぶせることを推奨している。 オフィス環境において最も重要なのは換気だ。通常の空調システムは、オフィスにいる全員に暖気と冷気が行き届くよう、フロア全体の空気を再循環させている。 「このシステムは、例えば1人がくしゃみをすると、その飛沫が空気と一緒に繰り返し建物に循環してしまうというマイナス面があります。しかし、専用外気システムに移行すればそれは比較的に簡単に解決できます」 外気を取り込み、内部の空気を早く排出する専用外気システムは、より環境に優しい方法でもある。こうした変更を行うことで、未来のオフィス環境はどのようになるのだろうか。

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(2020/06/28)