ブラックホールとも中性子星とも言い切れない質量ギャップの天体(sorae 宇宙へのポータルサイト)

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2年前の2017年8月に検出された重力波「GW170817」は中性子星どうしの合体にともなう爆発現象「キロノバ」を伴っており、可視光をはじめさまざまな波長で追加観測が行われました。GW190814でも検出後ただちに対応する天体の捜索が行われましたが、該当するものは見つからなかったといいます。 重力波以外で観測できなかった理由として、GW190814はGW170817よりも6倍ほど遠いおよそ7億8000万光年先で発生したとみられることや、ブラックホールどうしの合体は光(人の目に見えない波長も含む)では見えない可能性があげられています。また、Kalogera氏はゲームの「パックマン」に例えながら、軽いほう天体が中性子星だったとしても、9倍重いブラックホールに丸呑みされてしまったことで光では観測できなかった可能性に触れています。 研究に参加したCharlie Hoy氏(カーディフ大学)が「これはほんの始まりにすぎません」と言及するように、質量ギャップにあたるブラックホールもしくは中性子星の存在は明らかになったばかりです。同じく研究に参加したPatrick Brady氏(ウィスコンシン大学ミルウォーキー校)は「観測能力が限られていたことが原因で、質量ギャップが存在すると思われていただけなのかもしれません。時間とより多くの観測が教えてくれるでしょう」とコメントしています。

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(2020/06/28)